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- 普通に使ってるけど… 「フェアウェイ」は正式なゴルフ用語じゃないらしい!? ルール上ではラフと同じって本当?
ビギナーにとって、フェアウェイは「キープできたらラッキー」と思えるくらい、近くて遠い存在かもしれません。そんな「フェアウェイ」ですが、実は正式なゴルフ用語として認められていないそうなのですが、本当なのでしょうか。
元は“航海用語”だった
ティーショットでラフやバンカーに入ってばかりのビギナーにとって、フェアウェイにボールを残すことは「スキルアップの象徴」「ラッキー」「ご褒美」といえるでしょう。

しかし、そんな「フェアウェイ」という言葉は実際のところ、正式なゴルフ用語として認められていないそうですが、本当なのでしょうか。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「2023年に刊行された最新版の『ゴルフ規則』を見てみると、280ページ近くにわたってルールが書かれているにもかかわらず、“フェアウェイ”という言葉は5回ほどしか出てきません」
「『規則2.2』ではコース内における各エリアの名称と意味について言及されており、ティーイングエリア/バンカー/ペナルティエリア/パッティンググリーンの4カ所以外の範囲は、“ジェネラルエリア”と定義されています」
「そして、そのジェネラルエリアの中に『フェアウェイも含まれる』という言い方をしています。ルール上では“ジェネラルエリア”と呼ぶのが正しくて、フェアウェイはあくまでもより詳細な場所を示す、非公式かつサブの用語という扱いなのです」
なお、最新版のゴルフ規則において「規則2.2」以外で“フェアウェイ”と記述されているのは、「プレーヤーは、キャディー以外にラインや方向に関するアドバイスを受けてはならない」ことを説明した「規則10.2b(2)」の例外や、「ジェネラルエリアに食い込んだボールに対して救済が認められない場合」について書かれた「規則16.3a(1)」などがあります。
そもそも“フェアウェイ(fairway)”という言葉はゴルフのために作られたものではなく、元々は「安全な航路」の意味で使われていました。
海には大きな岩礁が広い範囲で分布しているところなど、大型船の航行に支障がある場所がありますが、その中でも安全性を確実に担保できるルートのことを“フェアウェイ”と呼んでいました。
その後、ゴルフが競技として成立していく過程で「コースの中で最も次のショットが有利になるような場所、トラップに引っかかる危険性が抑えられる場所」という意味で、中央の芝が短く刈り込まれた一帯を“フェアウェイ”と呼ぶことが定着したのです。
フェアウェイは「独立したエリア」と見なされるべき?
しかし飯島氏は、「フェアウェイをジェネラルエリアの一部と考えると、あまり良くない影響を及ぼすかもしれない分野がある」と話します。
「2019年の大幅なルール改正でコース内のエリアの名称などが整理されたのですが、その際の主なテーマが『ゴルフをより分かりやすくする』というものでした」
「ルールや定義が簡略化されればビギナーも把握しやすく、より多くのゴルファーに啓蒙することができるようになるのは確かです。しかしコース設計の観点からは、フェアウェイとラフは明確に分けるべきです」
「たとえばティーイングエリアから250ヤード付近のフェアウェイにくびれを設けることで、そこに引っかかるハードヒッターには厳しく、反対に届かないビギナーにはやさしい作りになります。まとめて“ジェネラルエリア”にされると、フェアウェイもラフも関係なくなって設計者の意図が尊重されなくなってしまいます」
「ほかにも、そのゴルフ場の難しさを示す“コースレート”を査定する際、理想的なセカンドショットを打つ場所を決めるため“IPポイント”と呼ばれるものが設けられますが、特にドッグレッグのホールはフェアウェイの幅によってIPポイントを打つ地点が変わって、難易度が上下することもあります」
「そのため、競技上ではひとまとめに“ジェネラルエリア”でも、コースを作るうえでフェアウェイは一つの独立したエリアとみなした方がいいのです」
一般ゴルファーだけでなく、世界中のトーナメントやコース管理の分野においても当たり前のように使われている“フェアウェイ”は、もはや正式な用語と認めても問題がない状況であるといえます。
ルールブックでは、フェアウェイもラフも同じエリアと定義されていますが、ゴルファーたちにとってフェアウェイをキープできたときの喜びは、大きなものであることに変わりはないでしょう。
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