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岡本綾子やスピースは左利き、ミケルソンは右利き! 利き手と逆でゴルフを覚える意外なメリットとは?
日本や海外を問わず左利きの人は少数派ですが、ゴルファーになると左打ちの割合は全体の5%ほどとも言われています。ただ、「左利きの人は左打ち」と考えるのが基本的である一方で、なかには「日常生活では左利きだけどゴルフでは右打ち」という人もいるそうです。
「レフティー」と呼ばれる左打ちの割合は全体の5%ほど
日本や海外を問わず左利きの人は少数派であり、およそ10%しかいないとされています。また、幼少期は左利きでも、親からのしつけなどが影響して右利きに直される人も少なくありません。
そして、ゴルファーになると「レフティー」と呼ばれる左打ちの割合は全体の5%ほどと、さらに下がるともいわれています。
ただ、「左利きの人は左打ち」と考えるのが基本的である一方で、なかには「日常生活では左利きだけどゴルフでは右打ち」という人もいるそうですが、本当なのでしょうか。レッスンプロの山本昌夫氏は、以下のように話します。

「かなり少数派ではありますが、普段何かを持つ時は左利きだけれどもゴルフをする時に限っては、大多数のゴルファーと同じく右打ちを選んだ人がいるというのは事実です。例えば、『全米ジュニア』で2度優勝し、プロ入り後はメジャー3勝を挙げているジョーダン・スピースはそのうちの1人に含まれます。ほかにも、アメリカツアーでも賞金女王に輝き、日本の女子ゴルフにおける“レジェンド”岡本綾子氏も、普段は左利きでゴルフは右打ちの選手として知られています。
そのような複雑な状況になった理由はいくつかあるとは思いますが、一般的にはごくシンプルに『レフティー(左打ち)用のクラブの種類が少なかったから』とされています。特に、トーナメントプロは膨大な種類のクラブからより自分の特性に見合ったクラブを吟味しなければなりませんが、レフティー用のクラブはそもそもの選択肢が限られています。そのため、クラブ選びを自由に行うためにも、右打ちにせざるを得なくなったと考えられます」
ちなみに、岡本氏は実業団に入団して国体で優勝するほど「ソフトボールの名手」として名を上げましたが、国体の祝勝旅行で訪れたハワイでゴルフ場を見学したのがきっかけで、「憧れのアメリカに行けるかもしれない」という意外な理由からゴルファーに転向しました。
一方で、「日常生活は右利きでゴルフは左利き」という人もかなり少ないながら存在し、PGAツアーで45勝を挙げたフィル・ミケルソン選手はその1人に該当します。これは、幼少期に父親からゴルフを教わっていた際に、右打ちの父親のスイングを真正面から反転させることなくそのまま覚えたのが理由なのだそうです。
レフティーのままでいるべき?それとも右打ちに変えるべき?
では、今まで左利き左打ちで習ってきた人はこのまま左打ちを続けても良いのでしょうか。それとも途中であっても右打ちに転向した方が良いのでしょうか。山本氏は以下のように話します。
「やはり、右利きの人が右打ちをするのと一緒で、左利きの人も左打ちをした方がスイングや球筋のイメージがしやすく、違和感なくフォームを覚えられるのがメリットです。ただ、左打ちをするにあたってはクラブのバリエーションの少なさのほかにも、打ちっ放しなどでレフティー専用の打席があまり設けられておらず、練習環境の選択肢が狭まるというのが、大きなデメリットとして考えられます。
だからといって、途中で右打ちに転向するのは今まで習ってきたことを全て180度変えなければならない点で、決して楽な道ではありません。しかし、先ほど申し上げた左利き左打ちのデメリットを全て打ち消せるだけでなく、『左手がリードして右手は添えるだけ』という理想的なスイングが身に着けられるため、かえって右利き右打ちの人より有利になる可能性はあるでしょう」
なお、なかには「日本のゴルフ場はスライスしがちな右打ちのために、右側に丘や壁を設けて容易にOBに入らないようにしている」など、レフティーに不利な作りになっているという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)によると、「コース管理の手間を省こうとして『レフティーの人の飛球線方向にある木の枝が適切に伐採されておらず、伸びたままになっている』など、左打ちのゴルファーに対して無意識的に配慮が足りていない可能性はある」としながらも、あくまでも“都市伝説”の範囲を超えないと指摘します。
「レフティーがダメ」とは決して言い切れませんが、左利きの人で「豊富な種類の中からクラブを選べるようになりたい」「練習場で好きな打席を使えるようにしたい」という風に考えているのであれば、右打ちへの転向を検討してみるのも1つの手かもしれません。
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