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- カラーボールの色は増えてるけど… 結局は「白」が一番いいの? 見つけやすさ以外に“メンタル”や“パフォーマンス”への影響も!?
用品店に行くとさまざまなカラーボールが販売されていますが、特に中・上級者の中には一般的な白いボールを愛用している人も多いです。では、どんなにカラーバリエーションがあっても、ゴルフボールの色はやっぱり白い方がいいのでしょうか。
白は見つけやすい“無難”な色
ゴルフボールの色は“白”という認識が一般的とされていますが、用品店に行くとイエローやオレンジ、ピンクやグリーンなど多様なカラーバリエーションのボールも販売されています。

ビギナーの間では、「白いボールは遠くからでは見つけにくい」としてカラーボールが人気ですが、中・上級者になってくると「やっぱり白がいい」と考える人もいるでしょう。
では、ゴルフボールの色はどんなに種類があっても白がベストなのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。
「カラーボールのメリットとしては、『同伴者のボールと識別しやすい』『自分の好きな色が使える』『シチュエーションによっては遠くからの視認性が高い』などが挙げられると思います」
「その一方でデメリットもいくつかあり、たとえば蛍光色ではボールの存在感が強くなりすぎて余計な力が入り、ミスショットの原因になってしまうことも考えられます」
「ほかにも、暖色系のボールの場合は遠くへ飛んでいくほど次第に黒く見えてきて、チリが風で飛ばされているか、小さな鳥が飛んでいるかのように見間違えることも珍しくありません」
「オレンジやレッドのボールの場合は、芝の色が抜けていたり枯れ葉がたくさん落ちていたりする秋や冬は、見つけるのが難しくなりがちです」
「人によって色の感じ方には多少の差があるかもしれませんが、ボールの色に対してそこまでこだわりがないのであれば、やっぱり白が一番見えやすいのではないでしょうか」
さらに、練習場のボールはほとんどが白である一方、コースでいきなりカラーボールを使うと「普段とは異なるボールを打たなければならない」と無意識のうちに違和感を感じてしまう人もいるようです。
しかし、三浦氏が以前メーカーの開発者に聞いた話によると、オレンジやレッドといったビビッドな色のボールは150ヤード先のラフに入るとかなり見えにくくなるにもかかわらず、ビギナーを中心にニーズはかなり高く、製造を続けているとのことです。
ちなみに中・上級者の多くが使用し、結局のところ一番遠くからでも分かりやすいとされる白いボールも、曇りの日や霧が濃く立ち込めている際は、視認性が低下するといいます。
カラーボールは先入観でためらわれることも
続けて三浦氏は、「カラーボールの難点は『見えづらい状況がある』『ショット時は逆に明るすぎる』以外にもある」と話します。
「中・上級者が好んでカラーボールを使おうとしない理由には、『性能面でのバリエーションの少なさ』も挙げられるでしょう」
「中・上級者はコントロール性能を求めてスピン系のボールを好む傾向が強いですが、ビギナー向けのディスタンス系はさまざまな色があるのに対し、スピン系は白一択か、カラーボールがあったとしてもイエローしかない場合もあります」
「そのためパフォーマンスを重視した結果、カラーボールの選択肢が自然となくなってしまったというケースも考えられます」
「また、メーカーがはっきりと『白でもカラーボールでも性能差は一切ありません』といっていても、『塗装のコーティングで飛びにくくなっているのではないか』と、根拠のない先入観が邪魔をしてカラーボールになかなか手を出せない人もいます」
とはいえ、「ビギナーの頃から白いボールに慣れた方がいい」という訳ではないので、自分の好きな色のボールで気分がポジティブになるのであれば、積極的にカラーボールを使ってみてもいいでしょう。
最近ではシニア層を中心に「視力の低下をきっかけに、カラーボールに切り替えたら打球が見やすくなった」といった声もあるため、これからは中・上級者からのニーズも増えて商品展開も拡大していくかもしれません。
白いボールを好むゴルファーも多いですが、カラーボールにももちろんメリットはあります。「メンタル面」や「パフォーマンス面」など、自分が重視したいポイントに合わせてボールの色を選ぶのがベターといえます。
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