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- 外した瞬間「OK」を出すのもアリ!? 冬の速いグリーンで試したい「先出しOK」というやさしい配慮
エンジョイゴルファーのほとんどが使っている「ワングリップOK」のローカルルールですが、グリーンの速くなる冬はより「緩い」ルールに変更すべきかもしれません。
冬のグリーンが速すぎてOKの距離にボールが止まらない
ゴルフには「グリーン上ワングリップOK」というローカルルールがあります。ボールがカップまでパターグリップ1本ぶん、つまり約30センチ以内に寄った場合、次のパットはカップインしたものと見なし、ボールを拾い上げて省略した1打をスコアカードに加算するという考え方です。
競技では使われませんが、アマチュアのプライベートラウンドでは、スロープレー防止の目的で広く使われています。
ただし、この「ワングリップ」という距離、実際にはかなり近いです。30センチというのは、「ほとんど外す人がいない」レベルです。ところが、アマチュアのラウンドで、ファーストパットやセカンドパットがそこまでピタリと寄ることは、それほど頻繁ではありません。50~60センチに寄れば上出来、1メートル以内なら合格点だと感じている人が大半でしょう。
だからこそ、普段のラウンドで「どこまでOKを出すか」は、人によって、組によって違ってきます。一般的には50~60センチは無条件でOK。1メートル以内は、上りの真っすぐなラインならOKを出すけれど、下りや横からのラインなら「もう1回打ってください」という扱いになりがちです。

問題は、その「下りや横からの1メートル」が、想像以上に入らないことです。特に下りのラインは、カップをペロンと外した瞬間2メートル、時にはそれ以上オーバーしてしまうことがあります。
その返しを外すと、グリーン上には何ともいえない気まずい空気が流れます。スコア以上に、その空気がつらい、という経験をした人も多いのではないでしょうか。
冬のラウンドは、このような現象が他の季節に比べて増えます。冬のグリーンは地面が硬く、芝がほとんど伸びないため、想像以上に速くなることがあるからです。ゴルフ場が意図していなくても「速くなってしまっている」状態になります。
特に怖いのが、下り1~2メートルのパットです。触っただけのつもりなのに、カップの脇をすり抜け、そのまま3~4メートルもオーバーしてしまうことがあります。そこでもOKは出しづらく、返しのパットは当然のごとく入りません。結果的に何打も打つことになり、時間もかかり、雰囲気も重くなってしまいます。
ボールが止まるのを待たずにOKを出すという考え方もある
そんな事態を避けるために、筆者が冬のラウンドで実践しているのが、「先出しOK」です。同伴者が下り1~2メートルのパットを打って、外れた瞬間に「あー、惜しい! OKです」声をかけます。そうすると、たとえボールが3~4メートルオーバーしても、「それはもうOKを出しましたから、打たなくて大丈夫ですよ」といえます。
この方法は、実はあるティーチングプロから教わったものです。そのプロは次のように語っていました。
「トーナメントを開催するような速いグリーンだと、アマチュアの方のパットが止まるまで待っていたら、いつまで経ってもOKが出せないんです。だから2パット目が外れたら、自動的にOKと決めてしまうんですよ。そうすると打つほうも気がラクになって、意外と入るんですよね」
冬のグリーンは、ゴルファーの技術を試すというよりも、地面や芝の状態そのものがプレーを難しくしています。そこで無理に通常の基準を当てはめると、スコアも雰囲気も崩れてしまいます。だったら、「冬のグリーンは冬用のローカルルールを設定する」と考えたほうがスッキリします。
OKパットはズルでも甘えでもありません。一緒に回る仲間と、気持ちよくラウンドするための知恵です。特に冬のゴルフでは、「どこまでOKを出すか」だけでなく、「どうOKを出すか」が、ラウンド全体の質を左右します。速いグリーンに右往左往するよりも、同伴者にやさしいOKの出し方を工夫して、冬ゴルフを楽しんでほしいと思います。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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