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- ネットは大炎上なのにゴルフ場で見たことがない… “ベテランVS若者のマナー論争”は本当にあるの?
ゴルフ場におけるマナー系の記事では、コメント欄を中心に様々な論争が起こりがちです。このネット上での論争は実際のゴルフ場でも起こっているのでしょうか。
“ベテランと若者のマナー論争”はネット上しか起こっていない?
インターネットの掲示板やSNSを見ていると、ゴルフ場の「マナー論争」が定期的に勃発しています。
「隣のホールから何も言わずにズカズカ入ってきた若者が、こちらが打とうとしているのに平然とボールを打った」「グリーン上のプレーが終わってもカートを動かさずにクラブを全部片付けようとするから後ろが詰まるんだ。クラブを持ったままカートに乗り込んで、さっさと次のホールへ行けよ」など、ベテランゴルファーの不満は尽きません。
一方で、若い世代からは「後ろの組が急かすから焦るんだ」「プレーが遅いのはむしろベテランのほうだ」という反論も目立ちます。読んでいると、世代間の溝が深まっているようにも感じます。
では、ゴルフ場の現場では実際にトラブルが頻発しているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。

「実際にトラブルというのはないんですけど、ラウンド後にマスター室に『前の組のやつらがうるさかったぞ』とか、『打ち込んできた』とか、そういったありきたりな話を聞くことはあります」
「ただ、お客さん同士で言い争いをしているとか、そういうもめ事はありません。これは本当に聞かないですね」
現場の実感としては、ネットで見るような激しい口論や衝突はほとんどないそうです。確かに、筆者自身もコースで怒鳴り合いを目にした記憶はここ何年もありません。
「その当事者に言うのではなくて、マスター室やゴルフ場のスタッフに言ってくるケースがほとんどですね」
昔を思い返すと、風景が少し違いました。25年ほど前、若いゴルファーがマズイ振る舞いをすると、隣のホールからベテランが怒鳴り込んできて、「おまえら、何やってんだ!」と叱られることがありました。的を射ていることもあれば、そうでないこともありましたが、反論する雰囲気はなく、「すみませんでした」と頭を下げるしかありませんでした。
また、当時はキャディーつきプレーが主流でした。前の組との距離感を保つのも、隣のホールに入るタイミングを見計らうのも、キャディーの役割でした。何かあればキャディーが間に入り、「すみませんでした」「気をつけます」と緩衝材になってくれました。セルフプレーが主流となった今、その“緩衝材”はほとんどありません。
マナーを誰がどうやって教えるか考えるべき
なぜネット上ではあれほど対立が激しく見えるのでしょうか。一つには、ネットだからこそ本人の前では言えないキツイ言葉が飛び交っているからです。たびたび勃発する「マナー論争」は、ゴルフ場の現場ではそれほど激しく行なわれていません。取材を通じて感じたのは、その静かな事実でした。
とはいえ、問題がないわけではありません。若者もベテランも、知らず知らずのうちに誰かのプレーを妨げている可能性はあります。大切なのは、世代で線を引くことではなく、「誰がどうやって教えるのか」を考えることなのかもしれません。
ゴルフ場は「同伴者がマナーを教えるべき」と考えがちですが、同伴者もまたセルフ世代で、正しいゴルフ場の使い方を知らないケースもあります。セルフプレー化が進み、マナーを教わる機会は明らかに減りました。距離計測器やカートナビが普及し、便利になった一方で、プレーの基本やコースの共用ルールを体系的に学ぶ場は多くありません。
ゴルフ場は、たくさんのプレーヤーが同時に使う共用施設です。前後左右の組と適切な距離を保ち、互いに配慮しながら回ることで、スムーズな一日が成り立っています。怒鳴り声が飛び交うコースよりも、周囲に気を配りながら穏やかに進行するコースのほうが、きっと心地よいはずです。ネットの論争に振り回されすぎず、相手を思いやる気持ちを大切にする。その積み重ねが、ゴルフ界全体の空気を少しずつ整えていくのではないでしょうか。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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