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- ラウンドするにはクラブを1人1セット用意しなきゃダメなの? ゴルフ場の本音を聞いた
同伴者とゴルフクラブをシェアしてラウンドするのはアリなのか。ビギナーや訪日ゴルファーの増加で、1セットを複数人で使うケースも見られるようになった。ゴルフ場関係者の本音から、クラブ共有を巡る現場の考え方と課題を探った。
クラブのシェアに関してはゴルフ場によって考え方が異なる
ひと昔前のゴルフ業界には、「コースでラウンドするなら、練習場でトラック1台分のボールを打て」という教えがありました。トラック1台分が何球なのかは分かりませんが、要するに「ある程度まともに打てるようになってからコースに出ろ」という意味です。
これはショットの精度の問題というよりも、前後の組に迷惑をかけないための“マナー”の問題でした。当時はキャディーつきプレーが主流で、「ハーフ2時間で回れ」と言われていましたから、そのペースについていくには、それなりの準備が必要だったのです。
ところが近年は、「なるべく早くコースデビューしたほうがゴルフは続く」という考え方が広まりました。ボールが真っすぐ飛ばなくても、まずは芝の上でプレーしてみる。その体験が定着率を高めるというわけです。そうなると、クラブを2~3本しか持っていない人や、ゴルフシューズやウエアをそろえていない人もコースにやってきます。

ゴルフウエアは比較的柔軟に受け入れられていますし、シューズやクラブはレンタルできます。ただ、レンタルクラブが1日4000円となると、ビギナーには決して軽くない出費です。そこで「同伴者のクラブを借りてラウンドしてもいいのか」という疑問が生まれます。その疑問をゴルフ場関係者にぶつけてみました。
「私は『どうぞ』と言いますけどね。それぞれ一人分のプレー代をもらっているわけですから」
クラブをシェア(共用)すること自体は、原則として禁止するつもりはないというスタンスです。ただし、条件はあります。
「もちろん、『プレーの時間だけは気にしてくださいね』とは言います」
問題の本質は、クラブをシェアすることそのものではなく、プレー進行です。たとえば、ティーショットが似たような飛距離で、2人とも第2打で7番アイアンを使う場合。フェアウェイの左右に分かれているボールの間を行き来してクラブを渡し合えば、確かに時間はかかります。その点についてたずねると、こう返ってきました。
「そんなの、走ればいいわけですから。要は遅れなきゃいいわけですよ」
やや豪快な言い方ですが、言いたいことは明確です。ゴルフ場にとって最も困るのはスロープレーであって、クラブの本数や所有形態そのものではないのです。
外国人観光客が1セットを2人でシェアするケースもある
この問題は、実は国内のビギナーだけの話ではありません。近年はインバウンドの増加に伴い、観光ついでにゴルフを楽しむ旅行者も目立ちます。夫婦やカップルが1セットのレンタルクラブを2人でシェアする光景は珍しくありません。
最初からゴルフ目的で来日する人は自前のバッグを持参しますが、リゾート滞在中に思い立ってプレーする人にとっては、クラブのシェアは自然な選択です。
そのとき、「1人1セットずつレンタルしてください」と厳しく言えば、「それならプレーしません」となる可能性もあります。ラウンド自体がキャンセルになれば、ゴルフ場にとっては痛手です。外国人観光客には認め、日本人には認めないという線引きも現実的ではありません。
もちろん、プレー進行の遅れは今も課題です。クラブのシェアが原因で全体の流れが滞れば、他の組に影響します。だからこそ、問題は「クラブのシェアが是か非か」ではなく、「シェアしても進行を守れるかどうか」にあるのではないでしょうか。
ゴルフクラブを1人1セットずつ持ってくるのが常識だった時代がありました。しかし、電車で来場する人が増え、ビギナーや観光客が増え、ゴルファーが多様化している今、その常識は絶対的なものなのかどうか、微妙な局面に差しかかっています。
日本のゴルフ場は長らく、日本人ゴルファーを前提にルールやマナーを積み重ねてきました。これからは「日本の常識」と「世界の常識」を見比べながら、どこまで守り、どこを柔軟にするのかを考える時期なのかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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