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- コロナ禍で始めた若者はどこへ? 来場データから判明したゴルフブーム後も進む高齢化
コロナ禍で増えた若年ゴルファーは、その後どうなったのか。来場データをひも解くと、若者の割合は大きく変わらず、高齢化が進んでいる現実も見えてきます。“令和のゴルフブーム”の現在地と今後の課題を探りました。
ゴルフを始めた若者は多かったが割合は変わらず
新型コロナウイルスの流行が始まった2020年、ゴルフは「三密を避けて楽しめるスポーツ」として注目を集めました。
屋外でプレーし、人との距離も保ちやすいことから、新たにゴルフを始める人が増え、「令和のゴルフブーム」と呼ばれる状況が生まれました。あれから6年が経ちましたが、そのブームは今も続いているのでしょうか。それとも、すでに落ち着いてしまったのでしょうか。
ゴルフ場関係者によると、来場者の年齢構成を見れば、その変化の一端が見えてくるといいます。2020年と2025年の来場者を比較すると、64歳以下の割合は65%から59%へと減少しています。
「2020年は64歳以下が65%で、2025年は59%。6ポイントくらい下がっているんですよね」

一方で、70歳以上の来場者は増えています。2020年は20.4%でしたが、2025年は26.9%で、およそ6ポイントの増加です。つまり、ゴルフ場の来場者構成を見ると、この5年間で高齢化が進んでいることになります。
では、「令和のゴルフブーム」を象徴していた若い世代はどうなったのでしょうか。20代と30代に限って見ると、その割合はわずかに減っています。
「20代は、2020年が4%で、2025年が3%。30代は、2020年が9%で、2025年が8%。だいたい1%くらい下がっているんですよね」
ただし、この数字は構成比です。来場者全体の人数が増減すれば割合も変わるため、単純に人数が減ったと断定することはできません。関係者も「誤差の範囲かもしれない」と話します。
「1%ですから、誤差の範囲なのかもしれないですけど、減っているといえば減っているかな、という感じです」
数字だけを見ると大きな変化とはいえませんが、現場の印象としては、コロナ禍のピーク時と比べると若い来場者がやや減ったように映るそうです。
「目で見た感じだと、コロナのときは若い人が今よりも多かった気がします。やめちゃった子はやめちゃったし、続けている子は続けているし、という感じですかね」
コロナ禍で広がったゴルフ人口はどうなった?
コロナ禍はゴルフの入口を広げたものの、そのすべてが定着したわけではないということです。新しく始めた人の中には、ゴルフの面白さに気づいて続けている人もいれば、別の趣味に移っていった人もいるようです。
一方で、女性の来場者はわずかに増えているといいます。
「女性は2020年と比べると、1%くらい上がっていますね」
数字としては小さな変化ですが、ゴルフ場の印象としては、女性だけのグループや女性同士のコンペが以前より増えたように感じるそうです。女性の来場者が少しずつ増えているのは、コロナ禍以降のゴルフの変化の一つといえるかもしれません。
こうして見ていくと、「令和のゴルフブーム」が完全に終わったと断定するのは時期尚早のようです。若い世代の割合はわずかに減っていますが、コロナ禍で始めた人の中には今も続けている人がいます。女性ゴルファーの来場はわずかに増えています。
ただ一方で、来場者の年齢構成を見ると、ゴルファーの高齢化が進んでいるのは確かです。団塊の世代を中心とする高齢ゴルファーが、後期高齢者になってもプレーを続けているのは素晴らしいことですが、平均年齢を大きく下げるほど新規ゴルファーが増えたわけではありません。
ゴルフは面白いスポーツだと思いますが、その魅力を知るまでにはある程度の時間が必要で、続けるにはそれなりのお金もかかります。若い世代の新規参入を増やしたいという声は業界内でよく聞かれますが、それはゴルフ業界が現状を維持するための発想です。ゴルファーにとって大事なのは、業界の事情よりも、ゴルフが面白いかどうか、続けたいかどうかです。
新しいゴルファーをもっと増やしたいのであれば、ゴルフの面白さをさらに広く伝えると同時に、少ない時間と少ないお金でも楽しめる方法を提案していく必要があるのかもしれません。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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