- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ゴルフライフ
- 「詰め込みすぎ」って文句をいうけど本当!? ゴルフ場関係者が明かした混雑の真相
ラウンド中に渋滞すると、つい「ゴルフ場が詰め込みすぎだ」と感じてしまいます。本当に原因は予約枠なのでしょうか。それともプレー進行の問題なのでしょうか。ゴルフ場関係者に実情を聞きました。
ゴルフ場の「詰め込みすぎ」は実際にあるのか
暖かい日が続くと、ゴルフ場はたちまち混み始めます。スタート時間になっても前の組がまだフェアウェイにいるので、ティーショットを打てない。パー3ホールに行くと、カートが2〜3台並び、ティーイングエリアで10~15分待たされる。プレー料金が安いコースでは、ハーフ2時間30分どころか、3時間近くかかる日も珍しくありません。そんな状況になると、ゴルファーから決まって聞こえてくる言葉があります。
「詰め込みすぎだよ!」
一方で、スタートホールを見ていると、前の組の4人全員がティーショットを左右へ曲げ、林から出すだけで数打を要し、グリーンにたどり着くまで10打以上かかっているような場面に遭遇することもあります。そういう光景を見ると、「これはゴルフ場の詰め込みすぎというよりも、ゴルファー側の問題なのではないか」とも思います。
実際のところ、ゴルフ場は通常の設定よりも予約を詰め込むことはあるのでしょうか。それとも、詰め込んでいないのに慢性的な渋滞が発生しているのでしょうか。ゴルフ場関係者に内情を聞いてみました。

「まず、“詰め込みすぎ”という話ですけど、明らかに詰め込みすぎのゴルフ場はあります。ゴルフ場のスタート間隔って、一般的には7分間隔か8分間隔なんですけど、6分間隔のところもありますからね。普通にプレーしていても、スムーズに回れないゴルフ場は、やっぱり詰め込みすぎだと思います」
18ホール営業のゴルフ場は、50組200人前後が適正と言われています。7~8分間隔でスタート時間を設定し、前後の組が一定の距離を保ちながらラウンドできるように設計されています。
ただし、スタート間隔自体は一般的な設定でも、キャンセルを見越して想定以上の予約を受けることで、結果的に進行が詰まりやすくなるケースもあるようです。
「『どうせキャンセルが出るから』といって、52組とか54組の予約を取るゴルフ場もあるんですよ。そして『来たら来たで、何とかなる』と対応しちゃうんです。そういうゴルフ場が混むのは当たり前ですよね」
「詰め込みすぎ」を避けると料金が高くなる
ただ、前出のゴルフ場関係者は、スムーズに回れないのは詰め込みすぎだけが原因ではないと指摘します。
「お客様は“詰め込みすぎ”というんですけど、ゴルファーが遅れなければ混まないんですよ。必ずどこかでブレーキをかけて、全体を減速させている組があるんです」
確かに、セルフプレー主体のゴルフ場では、1組の遅れが後続組へ連鎖しやすくなっています。ティーショットを探す時間が長い。グリーン周りで何度も往復する。クラブを取りに戻る。そうした小さな遅れが積み重なり、コース全体が渋滞していきます。
でも、この問題を単純にゴルファーのせいにするのも、少し違う気がします。多くのゴルフ場は「ハーフ2時間15分以内で進行してください」と訴えています。しかしハーフ2時間15分で回るためには、パー3を12分、パー4を15分、パー5を18分程度でホールアウトしなければなりません。
スタート間隔が7分の場合、パー4で少しでも進行が滞ると、すぐ後続組が詰まり始めます。ティーショットの待ち時間が発生し、その待機によってプレーヤーの集中力も切れ、さらに進行が遅くなる。そうした悪循環も起きています。
それを避けるため、1日の組数を40〜45組程度に抑え、進行のスムーズさを優先しているコースもあります。客数を減らせば進行は安定します。その代わり、料金は高くなります。
結局のところ、今の時代は「価格を抑えて、多くの組数を入れるゴルフ場」と「価格を上げて、進行の快適さを重視するゴルフ場」に二極化しています。ゴルファーは、「安く、快適に、待たずに回りたい」と考えています。一方で、ゴルフ場は、天候リスクやキャンセルリスク、人件費高騰の中で経営を成立させなければなりません。
「詰め込みすぎ」という言葉の裏には、単なる組数の問題だけではなく、ゴルフ場の進行設計や価格設定など、さまざまな問題が重なっているのかもしれません。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
最新の記事
pick up
ranking











