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- 実は見られている!? ゴルフ場の意外な場所に設置された防犯カメラとその目的
セルフプレーの普及とともに、ゴルフ場では見えないところで「記録する設備」が増えています。事故や破損、忘れ物への対応のため、実は意外な場所にもカメラが設置されている、その理由を探ります。
事故対応のためカート庫にもカメラが設置
先日、ゴルフ場関係者を取材していた際、「最近のカートナビにはドライブレコーダーが付いている」という話を聞いて驚きました。
でも言われてみれば、確かにドライブレコーダーが必要かもしれません。自走式乗用カートのセルフプレーで事故が起こった場合、その原因が運転ミスなのか、それとも車両側の不具合なのかを確認しなければなりません。警察や保険会社が関わるケースもありますから、「何が起きたのか」を客観的に記録しておく仕組みが求められているのでしょう。
そう考えると、セルフプレー化が進んだ現在のゴルフ場には、利用者が意識していないだけで、さまざまな記録設備が存在しているのかもしれません。そこで関係者に、「お客さんは知らないと思うけれど、ゴルフ場は意外とチェックしている設備はありますか」と聞いてみました。
「ゴルフ場の設備として、防犯カメラがどこにあるっていうのは、セキュリティの都合上、話せないことも多いんですけど、実は意外なところにあります」

防犯カメラと聞くと、クラブハウスの出入り口や駐車場を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実際にはそれ以外の場所にも設置されているそうです。たとえばカート庫です。
「今はセルフプレーが主流じゃないですか。しかもリモコン式ではなくて、自走式ですと、何日か経ってからカートが破損していることに気づいたりするんですよ」
そのときカート庫に設置された防犯カメラが役に立つといいます。
「出庫する車両を常に撮っておくと、『○月○日の時点では、この車は壊れていない。でも今日は壊れている。ということは、この日からこの日までの間に壊れた』ということが特定できます」
つまり、いつの時点までは正常だったのかを確認するための記録なのです。
「壊れた日にちが判明すれば、『その日に、この車両でプレーした人たちは誰だ』ということが分かるので、修理代を請求することができます」
人の目による管理は減り確認するための設備は増加
ゴルフ場は広大な施設です。コース内で起きる出来事すべてを、人の目で管理することはできません。だからといって、事故が起きたりカートが壊れたりした際に、「分かりません」で済ませるわけにはいきません。
乗用カートは新車で買うと1台100万円以上します。破損したときの修理代もそれなりの金額になります。防犯カメラという言葉から受ける印象とは少し違い、トラブルが発生した時期を特定するために、出庫記録を残しているわけです。
興味深かったのは、防犯カメラの設置場所が必ずしもコース周辺とは限らないことです。関係者によれば「ロッカールームにもあるんですよね」とのこと。もちろん、更衣中の利用者を撮影する目的ではありません。忘れ物や紛失物への対応です。
利用者から「持ち物がなくなった」と申告があった場合、何が起きたのかを確認する必要があります。また、ロッカールームは利用者同士のトラブルが発生する可能性もゼロではありません。ですから全体を見渡せるような位置にカメラが設置されています。
さらに、関係者が挙げたのがフロント周辺でした。
「フロントを撮影している防犯カメラは、録画だけではなく録音もされていると思ったほうがいいです。その理由は、近年問題になっているカスハラ(カスタマーハラスメント)やモラハラ(モラルハラスメント)などのトラブルに対応するためです」
ゴルフ場は開放感のある施設です。自然の中でプレーするため、「見られている」という感覚を持つ人は少ないでしょう。一方で、セルフプレー化が進み、人の目による管理が減ったことで、事故や破損、紛失、接客トラブルが発生した際に、事実を確認するための設備は増えているようです。
文・保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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