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- 1人予約で初対面の人と回るとき、気を付けるべき“5つのNG行動”と“キニテケ”とは?
自分で同伴競技者を募ることなくゴルフができる手軽さから、最近はメンバーシップを持たないゴルファーの間でも予約サイトなどで人気となっている「1人予約」。でも、初対面の人との会話に不安を覚える人も少なくありません。どうしたら同伴者の詮索をかわしたり、自分が失礼な行動をせずに済むのでしょうか?
プロゴルファーの研修も行うマナー講師からの助言
仲間と日程を合わせにくい、明日の予定が急に空いた、知人に内緒でコソ練をしたい……。そんな時にオススメなのが、1人予約のサービスです。「もう何度も利用していますよ」という方が増えている一方、「利用してみたいけれど、知らない人と回るのが不安でためらっている」という方も多いようです。
初対面の人とのラウンドでは「してはいけない5つの行動と、会話のツボといわれる“キドニタテカケセシ衣食住”を覚えておくと、距離感をつかみやすいですよ」と、人材教育会社の(株)エミー代表取締役をつとめる渡辺満枝さんは言います。
渡辺さんは、30年以上にわたり各種企業の社員研修や講演会、またプロゴルファーへの接客指導などを行なっている、マナーの達人です。さっそく気になる5つのNG行動と、キドニタテカケセシ……という早口言葉のような会話のツボを教えていただきました。
「初対面の人とのラウンド中に心がけるべき行動は『踏まない』『動かない』『借りない』『賭けない』『アドバイスしない』の5つです」(渡辺さん)
NG行動をひとつずつ確認してみましょう。
(1)人のラインを踏んだり跨いだりしないように注意しましょう。
(2)人のショット時に動いたり、自分だけホールアウトして次のホールへ歩き出したりする勝手な行動は慎みましょう。
(3)ボール、ティーペッグ、マーカーなどはもちろん、飲み物を買うお金を借りるようなことのないようにしましょう。
(4)賭けゴルフに誘われても決して参加してはなりません。
(5)求められても(スイングやコース攻略についての)アドバイスをしてはいけません。
どれもゴルフの基本マナーやルールですから、いちいち言うまでもないかもしれませんが、いつも親しいお仲間とばかりラウンドしている人は、おざなりにしてしまっていることも結構あるのではないでしょうか。
特に(3)(4)(5)は、初対面でそこまで踏み込むとトラブルに発展しないとも限りませんから、最後まで回避する必要があります。
ただ(3)については、例えば、気温の高い日に途中の自販機でペットボトルの水を買うための小銭を持ち合わせておらず貸してもらった、OBを連発してボールがなくなり、やむを得ず貸してもらった、ということがあるかもしれません。その場合は、クラブハウスに戻ったらフロントへ直行して両替をしてもらったり、ボールを買ったりして、お礼と共にすぐ返しましょう。「後で」や「精算時に」と、後回しにしてはいけません。
また、(5)は、相手への褒め言葉として「お上手ですね、ぜひ教えてください」と付け加えられることもあります。つい善意で教えたら結果的に嫌がられた、ということのないよう「アドバイスするほどの腕ではありませんので……」と、やんわり断り続けましょう。
これらの行動は親しい仲間となら問題ないこともありますし、いつもの癖で無意識にやってしまうこともあります。とはいえ、1人予約サービスなどで知らない人と回るときは、直前に改めてこの5つは“NG”として確認したほうがよさそうですね。
政治、宗教、国籍はもちろん、結婚、子供、職業もNG質問
次に会話のツボですが、渡辺さんによれば「ゴルフをしているときでも一般社会でも、初対面の人との会話のマナーは同じです。政治、宗教、国籍に関する話題はしない、プライベートな質問も避けるほうがいいでしょう」。
政治、宗教、国籍についての批判はもちろんNGですが、自分の主義主張や噂話も口にしないに越したことはありません。
プライベートについては、結婚しているか、子供がいるか、職業は何か。この3つはNG質問と言えます。その理由は、聞かれるのを嫌がる人が(少なからず)いる質問だからです。何を聞いたら嫌がられるかの判断は難しいですが、基本的に具体的なことは聞かないほうがベターでしょう。参加する皆さんが「今日1日だけのお付き合いですが、楽しくゴルフをしましょう」という共通目的をもち、NG行動、会話のツボを心得れば、ほどよい距離感が保てます。
もし相手が問わず語りにいろいろ話してきたら軽く合いの手を入れ、例えば「何のお仕事をしていらっしゃるのですか?」と聞かれたら「教育関係です」「営業関係です」などと大きなくくりで返すといいでしょう。それ以上はお互い突っ込まないのが暗黙の了解です。
さて、ここまで読んでいただいて「話すことがなくなっちゃうな」と心配している方に、渡辺さんが紹介してくれたのが“キドニタテカケセシ衣食住”という会話のツボです。
「この語呂合わせは、企業研修などで営業マンにアドバイスするビジネストークのきっかけ集なんですよ」とのこと。こちらのフルバージョンは説明が長くなるので省略しますが、「1人予約サービスで初対面の方と一緒にプレーをするゴルファーの方には、これをショートバージョンにした“キニテケ”をぜひ実践していただきたいと思います」(渡辺さん)
“キニテケ”をきっかけに、ゴルフにまつわる共通の話題を
ゴルフの“キニテケ”は、季節(キ)、ニュース(ニ)、天気(テ)、健康(ケ)を会話のきっかけにするテクニックです。
(キ)「今日は最高の秋晴れですね」「そうですね。先週東北のゴルフ場へ行きましたら紅葉がとても綺麗でした」「このコースはいつ頃でしょうね」
(ニ)「松山英樹がZOZOチャンピオンシップに出ましたね」「私もテレビで見ましたよ。もう立派な米ツアーの選手です」「コーチをつけて安定したそうですね」
(テ)「午後風が出てきましたね」「夕方から雨が降るようです」「18番まで持つといいですね」「予報では5時頃からですから帰路もセーフかもしれません」
(ケ)「芝の上を歩くのは気持ちいいですね」「ヒザへの負担も少ないし、乗用カートでも1万歩は歩きます」「へえ、1万歩歩くには速足でも90分はかかりますよ」
最初はやや物足りなく感じるかもしれませんが、“キニテケ”をきっかけに、ゴルフにまつわる共通の話題、最近の情報、そして今回っているコースやショットの話などへと広げていってください。
「また機会がありましたらご一緒しましょう」と挨拶して解散できれば、1人予約は大成功といえるでしょう。
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