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- 「4本入る?」クルマの荷室の広さはなぜゴルフバッグ換算なのか?
クルマの荷室容量を表現する手段として、ゴルフバッグを引き合いにだして説明することが多いです。しかし、クルマに乗る人が全員ゴルフをやっているわけではありません。では、なぜ荷室の広さを伝える際に、ゴルフバッグ○個分という表現をするのでしょうか?
ほぼ統一された大きさのアイテムのため比較しやすい
クルマを選ぶ際に、ラゲッジ(荷室)の広さというのは重要なポイントの一つになるのではないでしょうか。クルマのカタログ等では、ラゲッジの広さの単位は「○リットル」で表記されることが一般的です。ほかにも、「ゴルフバッグが○個積める」という表現もよく使われています。ゴルフをしない人にとっては一見不要とも思えますが、なぜこのような表現方法を用いるのでしょうか?
まず、リットルで大きさをイメージすることが難しいということが挙げられます。日本でリットル表記が使われているもので最も馴染みがあるのは飲料などのペットボトルでしょう。
ミネラルウォーターや清涼飲料水などでペットボトルは日常生活で多く利用されています。例えば、2リットルのペットボトルであれば、このくらいの大きさだとイメージできる人は多いでしょう。
しかし、クルマのラゲッジに置き換えた場合どうでしょうか。
トヨタのプリウスを例に出してみます。ラゲッジ容量は502リットルとなっていますが、数値を見てラゲッジの広さをイメージできる人は少ないでしょう。仮に「2リットルのペットボトルが251本分」と計算してみたところで広さをイメージするのは難しいです。
次に、容量の数値だけでは使い勝手の良さが分からないということが根本的な問題としてあげられます。クルマにおけるラゲッジの容量は、一般的にVDA方式と呼ばれる方法で計測されます。これはVDA(ドイツ自動車工業会)という団体が制定した方法で、一風変わった方法でラゲッジの容量を計測します。
その方法とは、容量が1リットルのボックス(20cm×10cm×5cm)を実際にラゲッジに積み上げていき、その個数で何リットルになったのかを計測するというものです。ボックスが置けないような小さいスペースは容量にカウントされないことになります。実際に物を置いて計測するため、現実的な数値が出るという点では優れた方法だと言えます。だからこそ多くのメーカーで使われているということができるでしょう。
自動車ジャーナリストの工藤貴宏氏は、以下のように話します。
「クルマでゴルフへ出かける人が多いのと、ゴルフバッグという統一したサイズのアイテムはトランクを比較するのにちょうどいいからだと思われます」
「余談ですが、ゴルフバッグ文化は日本だけのようです。海外の方に3つ以上積めると説明しても意味を理解してもらえないことが多いそうです」
しかし、クルマのラゲッジは容量が大きいからといって必ずしも使い勝手が良いというわけでもありません。実際に荷物を積むときには、開口部の大きさや、内部形状の凹凸が大きく影響します。特に大きな荷物であるほど、どこかが引っかかって積めないという可能性は大きくなります。そういった事情からも、ゴルフバッグのような大きな荷物を実際に積んでみることは必要だと言えるのではないでしょうか。
ゴルフバッグ以外にもこんな表現方法がある
ゴルフバッグの他にもクルマのラゲッジの広さを表すために使われるものがあります。よく見られる表現方法について紹介していきます。
まず、比較的よく聞かれるものとしてスーツケースがあげられます。スーツケースもクルマに積む荷物としては大型の部類に入ります。クルマで旅行に行くことを想定すれば、人数分のスーツケースがちゃんと積めるだろうか、というのは重要なポイントになるでしょう。特にレンタカーの場合、スーツケースが何個積めるかという表現は多いようです。
他には折りたたみ自転車も比較的よく聞かれる表現です。これもどちらかといえば、ラゲッジが小さいタイプの車種で見られることが多いようです。セダンやコンパクトカーなどは、その構造上、基本的にラゲッジ容量は小さくなりがちですが、改良によって以前よりも容量が増えていることも多くなっています。そういった場合には、折りたたみ自転車が積めるということも、アピール材料のひとつになるようです。
※ ※ ※
ラゲッジの広さはクルマ選びにおいては重要なポイントの一つでしょう。ゴルフバッグが何個積めるという表現もよく使われていますが、ラゲッジの広さを分かりやすく表現するためには良い方法だと言えるのではないでしょうか。
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