ゴルフ入門編として最適!「スナッグゴルフ」ってどんなスポーツ? | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

ゴルフ入門編として最適!「スナッグゴルフ」ってどんなスポーツ?

ゴルフはよく敷居の高いスポーツと言われます。クラブを揃えるにも、練習をするにも、ラウンドに行くにもお金がかかりますし、技術の習得も容易ではないからです。そこでより手軽に楽しめる新しいスポーツとして考えられたのが「スナッグゴルフ」です。

手軽にゴルフの基本が学べるスポーツ

 ゴルフをするには、クラブを購入したり、練習場に通ったりと費用がかかります。それだけにゴルフを始める敷居が高く感じられて、一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。

ジュニアゴルフの入り口として最適なスナッグゴルフ

 しかし最近では、誰でも手軽にゴルフの楽しさを体感できるスポーツが増えており、その代表格が「スナッグゴルフ」です。

 スナッグゴルフは、アメリカのプロゴルファーが開発した、まさに簡易版ゴルフです。「Starting New At Golf(ゴルフを始めるために)」という意味の英語の頭文字を取って、「SNAG(スナッグ)」と名付けられました。

 通常のゴルフでは、ボールをいかに少ない打数でカップインさせるかを競いますが、スナッグゴルフではベルクロ素材を用いた専用のフラッグにボールを“くっつける”ことを目指します。SNAGには「くっつく」という意味もあるため、スナッグゴルフの名前の由来になったとも言われています。

 スナッグゴルフではクラブも簡略化されていて、ランチャーとローラーという2種類のみを使用します。ローラーはパターに相当するクラブで、それ以外の全ショットでランチャーを用いるわけです。また、クラブヘッドが通常の3倍ほど大きく設計されているため、よりやさしくボールが打てるようになっています。

 ボールについても、テニス用に近い素材のものを使用します。ただし、通常のゴルフボールと同じ重さに設計され、柔らかすぎず適度な弾力があるのが特徴です。ゴルフに近いしっかりした打感を感じながら、ショットを打てるようになっています。

 これらの専用ギアを用いて、場所を選ばずプレーを楽しめるのがスナッグゴルフの魅力です。というのも、スナッグゴルフではボールを地面から打つことはなく、常にランチパッドという専用マットを敷き、ティーアップした状態でボールを打つからです。

 そのため、コンクリートの上や砂利の運動場、体育館のフローリングの床でもプレーを楽しむことが可能になっています。

飛距離は大人で50ヤードくらい

練習場のフィールドを利用してスナッグゴルフを楽しむ子どもたち

 スナッグゴルフでも、通常のゴルフと同じくパー3、パー4、パー5のコースが用意され、より少ない打数でホールアウトすることを目指します。

 ただし、ランチャーで飛ばせる飛距離は大人でも50ヤードほどですので、それぞれの距離設定は当然短くなります。パー3で15~30ヤード、パー4で60~80ヤード、パー5で100ヤードほどに設定されることが多いです。

 もちろん、この距離はあくまでも1つの目安です。プレーヤーの年齢やプレーを行う場所に応じて、変更を加えても問題ありません。また、必ずしも18ホール行う必要はなく、6ホールや9ホールといった設定も可能になっています。

 たとえば、初めてスナッグゴルフを行う子供が多い場合などは、距離を短く設定し、6ホールや9ホールをプレーするのが良いかもしれません。このように、年齢や性別、体格差、経験などを考慮しながら、誰でも気軽に楽しめるのがスナッグゴルフの魅力だと言えるでしょう。

OBやロストボールなど、ゴルフの基本を体感できる

楽しみながらゴルフの基本を学べるように工夫されている

 クラブやプレー方法などをシンプルにしたスナッグゴルフですが、プレーの際の基本ルールは通常のゴルフとほとんど変わりません。そのため、スナッグゴルフをプレーすることで、ゴルフの基本ルールを学ぶことができます。

 まずコース設定によっては、OBやウォーターハザード、ロストボールの処置を学ぶことができます。入った場所から1打罰でホールに近づかない1クラブ以内からプレーを再開という少し簡略化されたルールではありますが、実際のラウンドに近い感覚でプレーすることができます。

 そして、ゴルフのマナーや考え方も、スナッグゴルフを通して学ぶことができるでしょう。プレーヤーがアドレスに入ったら不用意に動いたり、話したりしない、スロープレーに気を付けるといったことです。他のプレーヤーに対する配慮や礼儀を理解しておくと、ゴルフをプレーする際にも役立つはずです。

 ランチャーやローラーを用いて、ごく基本的なスイングや距離の打ち分けといった技術を習得することもできます。スナッグゴルフのクラブには、グリップの位置に赤と黄色の点が施され、それぞれ赤に右手の親指、黄色に左手の親指を合わせることで、自然に基本的なグリップが身につくようになっています。

 スナッグゴルフ協会の担当者は、その魅力について以下のように話しています。

「スナッグゴルフを始めることで、ゴルフの魅力を感じ取ってもらえたら、通常のゴルフにもつながっていきます。これは子供だけに当てはまることではなく、大人にとってもゴルフ導入のツールとして使っていただけるかと思います。また、ゴルフの練習場に子供がゴルフを楽しめるキッズルームを作ったり、少年野球のようにクラブチームのようなものを作ったりと、より子供がゴルフに触れられる環境づくりも考えています」

 ゴルフの入門編として、基本的な技術を習得しつつ、ルールなどを体感できるのがスナッグゴルフです。いきなりゴルフを始めるのは不安という人は、まずスナッグゴルフでプレーする楽しさを体感してみてはいかがでしょうか。

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ジュニアゴルフの入り口として最適なスナッグゴルフ
練習場のフィールドを利用してスナッグゴルフを楽しむ子どもたち
楽しみながらゴルフの基本を学べるように工夫されている

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