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- なぜ「8ホール」? ゴルフ場であってゴルフ場でない? 日立製作所が戦前から持つ謎のコース
「ゴルフ場といえば18ホール」というのが一般的で、そうでない場合も9や27や36という「9の倍数」で構成されています。しかし、茨城県最古のゴルフ場「大みかゴルフクラブ」はキリの悪い8ホール。いったいどんなコースなのでしょう?
茨城県最古のゴルフ場が「日立オリジンパーク」の一部としてリニューアル

茨城県で最も古くに造られた「大みかゴルフクラブ」が、約2年間の改修期間を経て再開されました。1936年に日立製作所のレクリエーション施設として始まったこのゴルフ場が、日立の歴史を伝える博物館施設「日立オリジンパーク」の一部となり、リニューアルされたのです。
これまで通り歴史を感じさせながらも、リフレッシュされてより上質なゴルフ体験が楽しめるようになった大みかゴルフクラブ。その魅力をご紹介します。
「8ホール」のコースはゴルフ場利用税が課されない

初めて来場する人にとって、大みかゴルフクラブの特徴としてまず目につくのは、平日18ホール(8ホールのうち6ホールを3回り)3200円というプレー料金の安さです。営利を目的とした施設でないため、元からプレー料金が安く、さらにコースがゴルフ場利用税の課税対象から外れていることも安さの理由です。
現在の大みかゴルフクラブは8ホールで運営されています。7番、8番ホールは主にアプローチ練習場として使われているため、実質6ホールのゴルフ場とも言えます。大みかゴルフクラブでのプレーがゴルフ場利用税の課税を免れるのは、以下の理由です。
ゴルフ場利用税における「ゴルフ場」の定義は、総務省令により以下の2パターンに定められています。
1)ホールの数が18ホール以上であり、かつ、ホールの平均距離が100メートル以上の施設
2)ホールの数が9ホール以上であり、かつ、ホールの平均距離がおおむね150メートル以上の施設
※出典:総務省令 地方税の施行に関する取扱い(都道府県関係)第7章 ゴルフ場利用税 第1 課税客体及び非課税の範囲等
そのため、8ホールの施設である大みかゴルフクラブは、ゴルフ場利用税の規定する「ゴルフ場」に当たらないのです。
自然の起伏の残る広々としたコースと変化に富むレイアウト

大みかゴルフクラブの素晴らしい点は、もちろんコースにもあります。
オリジナル設計は井上誠一で、高台から太平洋の望む起伏のある地形に引かれたルートには、緩やかな上り下りがあります。長短のリズムを伴ったレイアウトは、ホールが変わるごとに新鮮味を感じさせます。
広々とした敷地にゆったりと配置されたホールとホールの間は松林で隔てられ、そこから見え隠れする隣接したホールの景色には、ダイナミックさが感じられます。
戦時中に一時閉鎖され、その後、元のレイアウトを再現してコースが造られました。それを理由に、ここが井上誠一の設計ではないと言う人もいます。しかし、ところどころコース内に残された松の木の張り出した枝がつくる「空中のハザード」や、見上げるような砲台の高麗グリーンは、いかにも井上誠一設計らしく期待を裏切りません。1打1打を考えさせられながらプレーするため、後からでも記憶の中でもコースを辿れる、そんなストーリー性のある楽しいレイアウトなのです。
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