「閉鎖後に地元有志が管理」は離島や僻地ならでは
前回は宮古島の3つの本コースを紹介したが、今回は宮古島のショートコースと下地島の9ホールコースを紹介する。

まずは、下地島のサシバリンクス伊良部から。
サシバリンクス伊良部はその名前から伊良部島にあると思われがちだが、伊良部島と6つの橋でつながっている下地島にある。それぞれ橋の長さが30メートルほどと短く、別々の島だと分かりにくい。
私が訪れた時は、宮古島と伊良部島をつなぐ伊良部大橋が開通する1カ月前の2014年の年末だったので、カーフェリーに20分揺られて訪れたのが懐かしい。
サシバリンクスは伊良部島と下地島の間に流れる入り江沿いのフラットな地形に造られた9ホールコースで、のんびりとした緩やかな時間が流れる南国ゴルフを楽しむことができる。
今後、伊良部島・下地島はリゾート開発が進んでいくので、ますますサシバリンクスが重要になってくるはずだ。
続いて、宮古島に。
前回は宮古島の素晴らしい3つの本コースを紹介したので、それ以外のコースの話をする。
実は宮古島には閉鎖されたコースが2つある。
かつて千代田カントリークラブという9ホールのコースとアパラギゴルフコースという18ホールのパー3コースがあった。千代田CCは現在、自衛隊の駐屯地になっていて、閉鎖前に私もラウンドしたことがある。アパラギはシギラセブンマイルズリゾートが管理していたようだ。
そして今は、松が原ゴルフクラブという空港の西側にある9ホールのパー3コースが営業している。
先日、久しぶりに宮古島を訪れて松が原GCをラウンドしようと計画していた時、ある発見をした。
グーグルマップを見ていると、閉鎖されているはずのアパラギが、まだコースの形が残ったまま表示されていたのである。
これは離島や僻地によくある話で、閉鎖されているはずが、地元の有志がメンテナンスを続けて閉鎖されていなかったというパターンではないか? そう思い、松が原ゴルフをラウンドするついでに調べに行ってみた。
宮古空港に到着後、バイクを借りてまずは松が原ゴルフクラブへ。コースでクラブ3本をレンタルし、ラウンド。
フラットなコースを想定していたが、アップダウンがあるホールもあり、最終の9番は遠くに宮古ブルーの海も見えて楽しめた。
そしてバイクを走らせてアパラギゴルフコースに。地図を頼りにコースがあるはずの場所に到着。
果たして、そこには今もゴルフコースが存在していた。
たまたまメンテナンスしている人がいたので話を聞くと、営業はしていないが自由にラウンドしてよいとのこと。
アパラギは宮古の言葉で美しいという意味らしい。今も美しい状態だった。
今回は手ぶらで訪れたので、次回はクラブを持参してラウンドしてみようと思う。
離島で見つけた沖縄で一番好きなバー

今回のグルメ情報は、私が沖縄で一番好きなバーを紹介する。
私は世界中の旅先でバーを訪れて飲み歩いてきた。その中で良いバーの基準というのができた。
その基準とは、バーテンダーがどういう人生を歩んできて、その人生の厚みを一杯のお酒にその時の客の気分に応じて、臨機応変に表現できるかどうかだと思っている。
宮古島にある「Bar Think」のマスター高田さんが作るカクテルには、彼の人生の厚さを感じることができる。
日本バーテンダー協会のベストバーテンダー賞を受賞したことのある腕前の持ち主で、以前は静岡で同名のバーを経営していて、そのバーを弟子に譲渡し、宮古島に移住。
現在はバーテンダーをしながら、漁師としても働き、第二の人生を楽しんでおられる。
彼の作るカクテルはどれも美味しいが、泡盛が好きな方なら、「ミスティックコーラル」という泡盛を使用したカクテルをぜひ飲んでいただきたい。
世の中の多くの泡盛カクテルは泡盛をスッキリと飲んでもらおうというものが多いが、このカクテルは泡盛のクセ(良さ)を伸ばしたカクテルなので気に入っている。
次回は、ショートコースがある石垣島と日本最西端かつ最南端のコースがある小浜島を紹介する。
案内人・芝鳥のぶあま
ゴルフトラベラー。自称「ゴルフのためなら世界中どこでも行く食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー」。日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニアで、世界中をゴルフ旅している。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファーで典型的なエンジョイゴルファー。