「わざわざこの島にゴルフ!?」“究極の物好き”しか行かない南大東島のゴルフ場ってどんなところ?

沖縄が好きすぎて移住してしまったゴルフ旅の達人・芝鳥のぶあま氏が島ゴルフの楽しみ方を紹介する「ゴルフ旅のススメ」。離島編も遂に最終回です。

船で到着するとクレーンに吊られて上陸する珍しい島

 沖縄県内の全島のゴルフコースとその近隣のグルメ情報を紹介してきたが、今回が最終回。最後の島は沖縄本島から東に400キロの場所にある人口1300人ほどの南大東島。

南大東島にある向日葵が満開の夕日の広場 写真:芝鳥のぶあま
南大東島にある向日葵が満開の夕日の広場 写真:芝鳥のぶあま

「南大東島に大東ゴルフ倶楽部というゴルフ場があるらしい」ということを知り、訪れたのは2016年。その時、ネットで検索してもほとんど情報がなかった秘境のゴルフコースだ。

 22年の今も私のブログ以外にゴルフ場の詳しい情報が掲載されているサイトはない。

 南大東島には沖縄本島からフェリーで約15時間、飛行機では約70分で到着できる。

 水深4000メートルの海にサンゴ礁が隆起してできた小さな島で、島の周囲は断崖絶壁。砂浜がなく水深が急に深くなり、防波堤がつくれない。そのために波が強く、船を着岸できない。

 島に到着するとクレーンで荷物も人も上陸するという珍しい島なのである。

 クレーンで上陸という体験もしてみたかったが、天候に左右されやすいので飛行機で訪れることにした。

島の名物で島の歴史を知る

モチモチとした麺あっさりしたスープが特徴の大東そば 写真:芝鳥のぶあま
モチモチとした麺あっさりしたスープが特徴の大東そば 写真:芝鳥のぶあま

 島に到着後、まずは腹ごしらえで名物の大東そばと大東寿司をいただいた。

 大東そばはモチモチとした麺で、スープはあっさりとしていて美味しかった。そばは以前はこの島でつくられていたが、大東そばの創業者が引退してからは、今はその次男が経営している那覇のお店でそばがつくられて逆輸入されているのが面白い。

 そして醤油タレで漬けた島の魚を使った大東寿司は、以前訪れた伊豆諸島の八丈島で食べた島寿司にそっくり。

 1000キロ以上離れた別々の文化圏の島でなぜ同じような食べ物があるのか調べると、どうやら明治33年に八丈島の人がサトウキビの栽培で移民してきた時に伝えたようだ。

 胃袋を満たした後はゴルフ場に。

 到着すると「わざわざ、この南大東島にゴルフ!?」と驚かれた。

 今はコースメンテナンス中で、14時以降ならゴルフできるということなので、どこかで時間を潰すことにする。

砂糖の島でつくられたラム酒

南大東島で蒸留しているラム酒「コルコル」 写真:芝鳥のぶあま
南大東島で蒸留しているラム酒「コルコル」 写真:芝鳥のぶあま

 島に来た目的はゴルフ以外にもう一つあった。

 それは、島で栽培されたサトウキビを使ったラム酒の蒸留所見学。

 前回の連載で伊江島のラム酒を紹介したが、この南大東島でも「コルコル」というラム酒をつくっているのである。

 コースメンテナンスが終わるまで、そちらを訪れることにした。

「グレイスラム」という蒸留所をレンタカーのナビで設定して到着した場所は南大東空港という建物だった。以前使用していた旧空港の建物を改造して蒸留所にしたようだ。

 グレイスラムでは廃糖蜜からつくる一般的なインダストリアルラムとサトウキビの絞り汁からつくる世界的にも珍しいアグリコールラムの両方をつくっている。この2つのラム酒、ぜひ飲み比べてみてほしい。

13ホールある南大東島のゴルフコース

【レア写真】神秘的な星野洞やワイルドな海軍棒プール、大東寿司など南大東島の絶景や風物

画像ギャラリー

神秘的な星野洞 写真:芝鳥のぶあま
海軍棒プール。南大東島の周りは断崖絶壁で砂浜がないので岩をくりぬいて海水プールに 写真:芝鳥のぶあま
大東寿司のルーツは八丈島 写真:芝鳥のぶあま
グレイスラムの事務所には琉球エアコミューターや南西航空の看板が残っていた 写真:芝鳥のぶあま
大東ゴルフ倶楽部のクラブハウス 写真:芝鳥のぶあま
大東ゴルフ倶楽部6番グリーン 写真:芝鳥のぶあま
大東ゴルフ倶楽部7番グリーンから振り返った風景 写真:芝鳥のぶあま
南大東島にある向日葵が満開の夕日の広場 写真:芝鳥のぶあま
モチモチとした麺あっさりしたスープが特徴の大東そば 写真:芝鳥のぶあま
南大東島で蒸留しているラム酒「コルコル」 写真:芝鳥のぶあま
大東ゴルフ倶楽部1番・10番グリーン 写真:芝鳥のぶあま
インガンダルマの刺身 写真:芝鳥のぶあま
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