通常時は来場者数の約45%を占める65歳以上が冬は約21%に減る
ゴルフ愛好家の冬場の過ごし方は大きく分けて3通りあります。
1.冬でも気にせずゴルフ場に行ってラウンドする
2.冬は寒いから春までお休みする
3.冬は寒いから暖かいところに行ってラウンドする
20年ほど前までは、ゴルフ愛好家でも冬は寒いから春までお休みする人が多かった気がします。ところが2003年にユニクロが機能性インナーのヒートテックを発売し、他社も追随して類似商品を開発するようになると、冬でも動きやすい服装で快適にプレーできるようになりました。
地球温暖化の影響なのか、冬の気温が昔ほど下がらなくなりました。ティーイングエリアが凍ったり、グリーンが凍ったりする冬特有のコンディション不良がやわらいだこともあり、冬でも気にせずゴルフ場に行ってラウンドする人が増えた印象があります。
また、冬は寒いから暖かいところに行ってラウンドをする人は昔も今も一定の人数います。芸能人が正月番組の収録が終わるとハワイへ行くように、ハワイやアメリカ西海岸、タイやマレーシアなどの温暖な地へゴルフ旅行に行く人もいます。
海外まで行かなくても沖縄は冬でも半袖でプレーできますし(現地の人たちはストーブを焚いていますが)、九州の宮崎なども温暖な気候の中でプレーできるので人気があります。
コロナ禍で海外や他県に行けなかった時期はどうしていたのかは分かりませんが、今冬は自由に旅行できる可能性が高そうです。
こういったゴルファーの動きをゴルフ場はどのように分析しているのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「ウチのゴルフ場は通常期(3~12月)の来場者のうち70歳以上が約30%、65~69歳が約15%を占めます。この割合が1月になると70歳以上が約12%、65~69歳が約9%に下がります。2月はさらに下がり、70歳以上が約7%、65~69歳以上が約6%になります」
「この割合を見ると高齢者の方は寒い1~2月はゴルフをお休みし、相対的に若い方が増えるということになります」