60台を出すのは生活を犠牲にしなければ無理
ゴルフを始めたからには目標は高く、1打でも良いスコアを出すため熱心に練習に取り組む人は一定数います。
アマチュアゴルファーでも「上級者」と呼ばれる人であれば、70台のスコアを出す人は珍しくありません。トップアマやプロゴルファーともなれば、60台で回ることもありますが、どのくらい練習をすれば、そのレベルにたどり着けるのでしょうか。

実際にベストスコア64を出した経験がある、クラフトマン兼レッスンプロの関浩太郎氏は、当時の生活について以下のように話します。
「私のベストスコアは64ですが、年間ラウンド数300以上、1日のショット練習500~1000、パッティング練習2~4時間、トレーニング1時間を欠かさず行っていたので、いまはもう不可能です」
「起きている時間は、常にゴルフと向き合っていましたし、寝ている時もゴルフの夢を見るぐらいゴルフ三昧でした。プロゴルファーやプロを目指している人からしてみれば当たり前の話ですが、このぐらい練習しないと60台は出せません」
「社会人が同じような練習量をこなすことは不可能でしょう。60台を出すためには何かしらを犠牲にしなければいけませんし、当然、やみくもに練習しているだけでも達成できません」
このように、社会人をしていて時間の融通が効かないアマチュアゴルファーが、60台を目指すのは不可能に近いといえます。しかし、関氏はスコア70台であれば誰もが達成できる可能性があると話します。
「70台であれば、週1、2回の練習と月1、2回のラウンドでも達成できる可能性があります。しかし、いくつか条件があります。まず、信頼できるコーチとクラブフィッターを見つけることがマストです。適当に名の知れているゴルフクラブを購入するのではなく、目標スコアやスイングレベルに合わせて、徐々にクラブを変えていくことも必要です」
「100切りと90切りでは、クラブセッティング、番手、メーカー、スペックが変わってきます。コースマネジメントも目標スコアによって変わってくるので、自身のレベルに合わせて適切なものを選択する必要があります」
「練習メニューやスイング理論も同様ですが、現状や目標スコアを鑑みて『理にかなった答え』をYouTube動画や雑誌などをもとに、独学で導き出せと言われても不可能に近いです。そのため、少ない時間のなかで効率的に上達していくためには、答えを教えてくれるコーチとクラブフィッターは必要不可欠となります」