スコアの半分以上は50ヤード以内からのショット
ゴルフは自身の実力を鑑みて、ミスになる確率が少ない攻め方を選択してプレーすることが鉄則のスポーツです。
ゴルフを始めたばかりのビギナーは、スコア「120切り」や「100切り」を最初の目標に設定する人も多いでしょう。しかし、100切りを達成したことがあるゴルファーは全体の3割ほどと言われているので、ビギナーにとっては高いハードルかもしれません。

レッスンプロの関浩太郎氏は「グロススコアを数えるのではなく、50ヤード以内のスコアを数えると上達する」と言い、以下のように話を続けます。
「全体の内、50ヤード以内からの打数が6割、30ヤード以内からの打数が7割ほどを占めると言われています。つまり、50ヤード以内からのショットがスコアの半分以上を占めていることになるのですが、大半のアマチュアにはこのような認識がありません」
「例えば、ラウンド中のとあるホールで『10打』を要してしまったとします。なぜ大叩きしてしまったのかを振り返ったときに『ドライバーが曲がったから』『アイアンでミスショットをしたから』など、ロングゲームがうまくいかなかったことを原因に挙げる人がアマチュアには多いです」
「もちろん、ロングゲームでのミスが原因になることもあるかもしれませんが、ショートゲームで取り返すことができれば、10打も叩くことはなかったというケースがほとんどでしょう」
関氏はショートゲームの重要性について、以下のように話します。
「つまり、アマチュアは『ドライバーが真っすぐ飛んで飛距離を稼げた』『パー3のティーショットでグリーンオンした』など、ロングゲームに目を向けがちで、ショートゲームの重要さを理解できていない人が多いのです」
「そのため、全体の7割を占めるショートゲームをより強く意識するために、50ヤード以内のスコアだけを数えるようにします。そうすることで、どれだけ多くの打数をショートゲームで費やしているかに気づくはずです。自分の課題が分かればどのような練習に取り組むべきかも明確になるので、スコアは一気に伸びるでしょう」