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- ビギナーによるサブグリーンの損傷が増加傾向 打った本人以外では誰に責任があるの?
2グリーンのゴルフ場では、当日使用していないグリーンは「サブグリーン(目的外グリーン)」と呼ばれ、そこからのプレーは禁止されています。昔は同伴競技者やキャディーさんが教えてくれたことですが、4人全員がビギナーだと知らずにプレーしてしまう危険性もあります。
サブグリーンがプレー禁止であると知らないゴルファーが多い
先日、サブグリーン上のボールをウェッジで打ったと思われるディボット跡の写真とともに「許せない!」と怒りを訴えるSNS投稿を見かける機会が増えました。
ゴルフ場はグリーン上の芝生を削り取られると復旧作業が大変です。ゴルフ場関係者が怒りを訴えたくなる気持ちはよく分かります。サブグリーンは罰なしで救済を受けられるのだから、ちゃんと救済を受けてほしいということでしょう。

サブグリーンのことをゴルフ規則では目的外のパッティンググリーンと呼びます。プレーヤーの球が目的外のパッティンググリーン上にある場合、「プレーヤーは球をあるがままの状態でプレーしてはならない。プレーヤーは、罰なしに、次の救済を受けなければならない」と定められています(規則31.1f)。
次の救済とは「プレーヤーは球を拾い上げて、(a)救済のニヤレストポイントから1クラブレングス以内で、(b)救済のニヤレストポイントよりもホールに近づかない所にその球をドロップしなければならない」です。
ただ、ゴルフを始めたばかりの人がこの文章を読んで、果たして理解できるのでしょうか。「救済のニヤレストポイント」、「1クラブレングス以内」、「ホールに近づかない所」といった用語は検索しなければ意味が分からないと思います。
先日、あるコンペに参加した際、考えさせられる出来事がありました。ゴルフを始めて1年という女性同伴者のボールがサブグリーン上に止まりました。その後の彼女の様子が少しおかしかったので、「サブグリーンの救済措置は分かりますか?」と声をかけました。そうしたら彼女は「分かりません」と答えました。
ちょうどいい機会なので、サブグリーンにボールが止まったときの球の拾い上げ方、救済のニヤレストポイントの決め方、1クラブレングス以内の測り方、ドロップの仕方をひととおり教えました。彼女はドロップの仕方以外は初めて聞いたようなリアクションでした。
彼女は腕前としては初心者ですが、ゴルフ場にはもう10回以上行ったことがあるといっていました。でも、これまでプレーしたゴルフ場にサブグリーンがなければ、そこからの救済措置を覚える機会はありません。
彼女がもし「ボールはあるがままの状態でプレーするんだよ」と教わっていたら、何の悪気もなくサブグリーン上のボールをそのまま打っていたかもしれません。
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