バンカーは足跡をならすだけでなく砂の状態を均等にする
バンカーショットが苦手だというアマチュアゴルファーは多く、スコアを大きく落としてしまう要因の一つでもあります。特にビギナーの場合は、バンカー特有の打ち方や感覚が分からず、何度打っても脱出できない沼にハマってしまうことも珍しくありません。

バンカーには大きく分けて「フェアウェイバンカー」と「ガードバンカー」の2種類があります。フェアウェイバンカーは、パー4ホールやパー5ホールの2打目地点周辺に配置されていてグリーンまで距離があります。一方のガードバンカーは、グリーン周辺にあります。
バンカーショットをする際にはいくつかマナーがありますが、すべてを熟知できているビギナーは少ないかもしれません。では、バンカーショットはどのような手順で行うのが正しいのでしょうか。
ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、以下のように話します。
「まず、必ず砂との段差が低いところからバンカーに入ります。段差の高いところから入ると、バンカーのエッジ部分を崩したり、足を滑らせてケガをする可能性があります。基本的には、ティーイングエリア側の段差が低くなっているので、そこから出入りすると間違いないです」
「ショット後は、バンカー付近に設置されているレーキを使用して、自分の足跡をならします。後続組が打ったボールが足跡に入ってしまわないためにも必ずならすようにしましょう」
レーキは、なるべく水平に寝かせながら凹凸をサラサラとならすように動かしていきます。大きな凹凸がある場合は、少しレーキを立てて砂を削るように持ってくることもありますが、足跡を消す程度であれば水平に動かすだけで十分です。
レーキは押すときに力をいれて、引くときはあまり力を入れないようにすると、キレイにならすことができます。
均等な状態になっていないと、スタンスをとった足元の砂は柔らかいのに、ボール付近は硬いというアンバランスな状態になってしまうことも考えられます。