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- ディボット跡に文句はいうけど自分で目土はしない… ゴルフのマナーはなぜ浸透しない?
来場者が増えたゴルフ場ではコンディションの維持に苦労しています。なかなか浸透しない目土のマナーですが、どうすれば率先して行うようになるのでしょうか?
ゴルフ場関係者も目土をしている人は多くない
この前、家の近所を歩いていると、自転車に乗った警察官が目の前を通り過ぎる姿を見て違和感を覚えました。「この違和感は何だろう?」と思ったところ、以前は着用していなかったヘルメットを被っていることに気づきました。
4月1日施行の改正道路交通法によって、すべての自転車利用者は乗車用ヘルメットの着用が努力義務となりました。警察官は法律が遵守されているかチェックする立場ですから、自らが率先してヘルメットを着用することになったのでしょう。
警察官のヘルメット姿を見ながら、ゴルフのマナーは誰が率先して手本を示すべきなのか考えさせられました。
日本のゴルフ場は今、目土をするゴルファーが少なくなっているため、コースコンディション維持に苦労しています。
最近ゴルフを始めた人は目土の存在自体を知らないかもしれません。目土は「めつち」と読みます。フェアウェイからアイアンやウェッジでショットをした際、芝が削り取られて地面に穴が開きます。この穴をディボット跡と呼びます。
ディボット跡に砂を入れて平らにならすのが目土です。目土をすると芝の再生が早まり、地面の凹凸がなくなります。
ゴルフ場のクラブハウスに貼ってあるポスターには「目土はゴルファーの義務です」、「目土にご協力ください」などと書かれていますが、キャディーつき以外のゴルフ場で目土をしている人の姿をほとんど見かけません。
正直に告白しますと、筆者もほとんど目土をしません。パー3のティーイングエリアで目土箱が近くにあるときはしますが、パー4やパー5でカート道路から離れた場所にボールが飛んだときは目土を諦めます。
その理由はクラブを2~3本持ち、さらに目土袋を持ち歩くのがしんどいからです。過去に何度も自分用の目土袋を購入し、ラウンドに携行したことはあるのですが、ミスショットが続くと慌ててしまい、目土袋をどこかに置き忘れます。
そのたびに新しい目土袋を購入してリベンジを試みたのですが、何度トライしてもラウンドの途中で置き忘れてしまうので「これは無理だ」と断念しました。
すべてのショットで目土をしたことがあるのは、海外のゴルフ場で2人乗り乗用カートがフェアウェイ乗り入れ可能だったときです。ボールの近くまでカートで行くことができるので、ショットのたびに砂を入れて平らにならしました。
でも、日本のゴルフ場は4~5人乗り乗用カートでカート道走行が主流です。しかもカート1台に目土袋が1つしかありません。目土のハードルが高いです。
筆者はプロゴルファーやゴルフ場関係者と一緒にラウンドする機会も多いのですが、彼らも意外と目土をしていません。
ティーチングプロとゴルフ場のコース管理部門の人は目土をする人が多いですが、ツアープロとゴルフ場の営業部門の人は目土をあまりしません。
結局のところ、プロゴルファーやゴルフ場関係者が率先して手本を示していないので、アマチュアゴルファーにも浸透しないのだと思います。
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