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- コンプラ・ジェンダー平等社会では“いかがなものか”な言葉も…「おじさんゴルフ用語」ミスショット編
昭和に生まれた「おじさんゴルフ用語」は、ミスショットも“言い得て妙”な言い換え表現が豊富にありました。料理、麻雀、野球、昔遊びなど、言い換えの元ネタは多岐にわたり、ゴルフだけではない昭和のおじさんの趣味の守備範囲の広さを感じさせます。ただ、コンプライアンスやジェンダー平等が叫ばれる昨今では“いかがなものか”と思わざるを得ない言葉も目立ちます。
料理、麻雀、野球…昭和のおじさんは趣味の守備範囲が広かった!?
スコットランドでは、かつて「ゴルフ、釣り、お酒を嗜むのが紳士というものだ」といわれていたと聞きます。
それを日本の昭和から平成の時代に置き換えると「ゴルフ、麻雀、お座敷を嗜むのがビジネスマンというものだ」とでもいえるでしょうか。若手の男性社員は、上司のツルのひと声によって、時にアッシー、時に露払いをかねてゴルフ場へ、麻雀店へ、料亭へ駆り出されたものでした。
上司の薫陶を受けた当時の若手社員の方々も、今や立派なおじ…いえ管理職となり、部下を率いてビジネスの指揮を執っているのではないでしょうか。ときどき出る「おじさんビジネス用語」は、「24時間戦えますか?」と煽られながら奮闘してきた証にも思えます。
ゴルフ場でも、「おじさんゴルフ用語」をよく耳にします。
平成生まれのみなさんは「何それ、ふるっ」「意味分かんなくない?」などと思うかもしれません。でも中には、なかなか味わい深いもの、聞いたことがあるけど「へえ、そういう意味だったんだ」と、感心するものもあります。ぜひチェックしてみてください。
テンプラ
料理の天ぷらは油で具材を「揚げる」ことから、ゴルフでボールを高く打ち「上げた」ときに「あっ、テンプラだ!」などと言います。ティーショットで、ボールがクラブのクラウン(上部)に当たった時に出る打球です。異様に高く上がるため打球を見失い、数十メートル先にポトッと落ちて気づくこともあります。「天ぷら」はおいしいですが、「テンプラ」のショットはいただけませんね。
チーピン
「引っ掛けボール」とも言われ、極端に左へ飛んだり曲がったりする打球を指し、「ダグフック」という言い方もあります。「チーピン」の由来は、麻雀牌の「チーピン」と呼ばれる牌の図柄から来ています。その牌には7つの円が描かれていて、上の3つの円が左斜め上に向かって並んでいます。麻雀をしている最中にそれでダグフックの球筋を連想したのでしょうね。これぞ昭和世代の「おじさんゴルフ用語」といえます。
ホームラン
バンカーショットが飛びすぎて、グリーンをオーバーしてしまうミスのことです。由来はもちろん野球の「ホームラン」。ボール手前の砂ごと打ち抜くエクスプロージョンをしようとしたのに、クラブを砂の中に入れられず、ボールを直接打つため飛距離が出てしまうのです。大谷サンの「ホームラン」は日本中をハッピーにしますが、自分がゴルフで「ホームラン」をすると落ち込みますね。
ダルマ落とし
平成生まれでも、「お正月におじいちゃん、おばあちゃんと“ダルマ落とし”で遊んだ記憶がある!」という人もいると思います。最上段に達磨(ダルマ)の顔がついている積み木を、最下段から小型の木槌で打ち抜いていく日本古来の玩具です。最後まで崩さずに達磨を落とすことで家内安全を祈願します。転じてゴルフでは、ラフからのショットでクラブがボールの下をくぐってしまうのを「ダルマ落とし」といいます。プロにも時々ありますが、ボールの下を打ってしまうのです。
キンコンカン
林から脱出しようとする人を離れて見守っている時、打球は出てこないけれども「コン!コン!」と音だけ聞こえることがあります。林の隙間を狙ったボールがズレて木に当たり、さらに跳ね返って別の木に当たったのでしょう。このように林で複数の木にボールが当たってしまうトラブルを学校のチャイムや鐘の音にかけて「キンコンカンしちゃった。無理しなきゃよかった」などと言います。
往復ビンタ
今の時代にあったら大問題ですが、昭和の学校では「やんちゃをした男子生徒が教師から“往復ビンタ”をもらった」ということがあったようです。家庭でも親が“しつけ”として子供の頬を張ることも珍しくありませんでした。連続平手打ちですから穏やかではありません。ゴルフでは、アプローチが1発でグリーンに乗らず、前後左右を行ったり来たりすることを表します。
男の子・女の子
例えば、下りのバーディーパットを盛大にオーバーしたとき「元気がいいね、男の子!」などと声をかける人がいます。平成生まれの人にも分かりやすく、意味合いを変えずに言い換えるなら「ナイストライ!」といったところでしょうか。逆にショートしたときは「女の子」とも。深い意味はないようですが、ジェンダー平等の時代ですから「元気がいいね!」だけで十分伝わります。
※ ※ ※
今回の「おじさんゴルフ用語」、ゴルフを始めて間もないみなさんは、いくつ分かったでしょうか?
ほとんどがミスショットを指す言葉でしたが、「なんだ、チーピンか」とか「ダルマ落としだ。くぐったな」とか、小声で不満を呟くと“本当はうまい人”に見えそうです。さっそく次のラウンドで使ってみてはいかがでしょうか。
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