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- 乗用カート「フェアウェイ乗り入れ可」のゴルフ場なのに今日は「不可」…可否は何が基準?
日本では乗用カートはカート道路のみを走る場合が多いですが、最近はフェアウェイへの乗り入れが可能なゴルフ場も徐々に増えてきています。ただし、そうしたコースでも、日によっては「フェアウェイ乗り入れ不可」となっている場合があります。乗り入れの可否はどのように決められているのでしょうか。
芝のコンディションが悪い場合は「乗り入れ不可」
乗用のゴルフカートには、大きく分けて「リモコン式カート」と「自走式カート」の2種類があります。リモコン式カートは、その名の通りリモコンを利用して、遠隔操作でカートの発進と停止を行うことができます。
自走式カートはゴルファーが自ら運転し、ゴルフ場によってはカート道路以外のフェアウェイにも乗り入れることが可能となっています。ボール地点のすぐ近くまでカートに乗っていくことができるので、歩く距離を最小限にできるメリットがあります。また、わざわざカートまでクラブを取りに戻る手間が省けるので、フェアウェイ乗り入れが可能か否かをゴルフ場選びで重視する年配のゴルファーもいます。
しかし、通常フェアウェイ乗り入れ可能なゴルフ場であっても、「本日はフェアウェイ乗り入れ不可」とアナウンスされていることが間々あります。ゴルフ場の経営コンサルティングを行う飯島敏郎氏(株式会社TPC代表取締役社長)は、日によって乗り入れの可否が変わる理由について以下のように話します。
「基本的にはフェアウェイやラフのコンディションによって乗り入れの可否を決めています。たとえば雨が降った翌日は、地面がいつもより軟らかくなっていることが考えられます。ぬかるんだ場所を重量のあるゴルフカートで走ると、轍や深いタイヤ痕が付いてしまうこともあります」
「また、傾斜地を走る際はタイヤの圧力がかかりやすいので、スリップして芝をえぐったりカートが転倒したりする可能性もあります。良いコンディションのコースを提供できないばかりか危険なので、芝が回復するまでフェアウェイ乗り入れ不可とする場合があります」
バブル時代に計画されたゴルフ場の中には、山を切り開いて造られた傾斜の激しいゴルフ場も多く存在します。そうしたゴルフ場は、乗り入れの可否をシビアに見極めているといいます。
乗り入れの可否はクラブハウスの入り口やキャディマスター室周辺に掲示していることがほとんどなので、ラウンド前に必ず確認するようにしましょう。乗り入れ不可となっている日にフェアウェイに乗り入れてプレーすることは、重大なマナー違反になります。
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