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エビアン選手権で起きたスロープレーでの失格騒動 メジャー大会は厳罰主義でもツアーは大甘!?
地元フランスのセリーヌ・ブティエ(Celine Boutier)が優勝し、日本の畑岡奈紗(はたおか・なさ)がまたしてもメジャーで惜敗したアムンディ・エビアン選手権。予選ラウンドで話題となったのは、カルロタ・シガンダ(Carlota Ciganda)のスロープレーに端を発する失格騒動だった。
松山英樹が食らった1罰打は“とばっちり”だった?

ゴルフルールによれば、1ショットにかけることができる持ち時間は「40秒以内」が推奨されている。1回目の警告にペナルティーは生じないが、2回目、3回目の警告となると、それぞれ1罰打、2罰打が課されるのが一般的だ。
しかし、警告を受けた選手、計測された選手は、多くの場合、「なんで自分が?」と首を傾げる。
そうなってしまう背景には、警告や計測が「組」単位となるため、同組の誰かのスロープレーのせいで他選手が巻き込まれるケースがあることや、警告をする際の判断がルール委員やレフリーの主観に頼る部分が大きいこと、偶発的な状況に左右されがちなことなどが考えられる。
松山の全英オープンにおけるケースでも、実際にプレーが遅かったのは「同組で大叩きしていた大ベテランのベン・クレンショーだった」という証言もあった。
そして、クレンショーともう1人の同組選手マテオ・マナセロは、警告を受けた直後からプレーを思い切り早めたが、まだ英語が分からず、世界の舞台での戦い方を知らなかったあのときの松山には、そういう対処の仕方が分からず、だから松山だけが1ペナを食らったという見方もあった。
今年のマスターズ終了後、ケプカは「肝心なときに、前の組のプレーペースをウォッチするレフリーが、なぜだか1人も見当たらなかった。それが何より納得できない」と、声を大にして批判した。
そのとき、その場の状況に公正性や公平性があったと言えるのかどうか。その線引きがグレーになりがちだからこそ、しばしば不平不満を招き、騒動になる。
近代的なゴルフにおいて、スロープレーの最初の判断だけはルール委員やレフリー頼みというところも、とかく火種になる。所要時間の計測には、もちろんストップウォッチを使用しているが、それを押すのは「人」であり、文字通りのマニュアルである。だからこそ、今回のシガンダのように「分かっていない」といった不満を招く素地が依然として残ってしまうのではないだろうか。
とはいえ、全選手のプレーペースを正確に公平に計測できるパーフェクトなマシーンは、今のところは存在しない。
それならば、「人」による判断や計測を交えつつ、スロープレーをみんなで解消していく以外に方法はない。
帝王ジャック・ニクラスや元女王アニカ・ソレンスタムは「ペナルティーを課す前例をもっと増やしていけば、それが牽制となってスロープレーが減るはずだ」と口を揃える。
実際、メジャー大会はペナルティーを課すことに積極的だが、PGAツアーやLPGAはペナルティーを課すことはほとんどなく、その代わりに罰金を課すという具合に、対応が大きく分かれている。
スロープレー常習と言われるPGAツアー選手のカントレーは「僕のプレーはみんなより少しスローなのかもしれないけど、面と向かって遅いと言われたことはないし、ペナルティーを食らったこともないから、僕は胸を張ってプレーする」。
ザンダー・シャウフェレも「ツアーでは誰1人、スロープレーのペナルティーを食らっていないのだから、みんな規定内でプレーできているということだ」と言い切る。
このままでは、あと何年が経とうとも、スロープレー撲滅は達成されようがない。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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