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- 2週連続優勝を狙う菅沼菜々は首位と5打差の9位発進! 「もう2回くらいは優勝しないと」
「CAT Ladies」初日、前週に初優勝を挙げた菅沼菜々が4アンダーの9位タイとまずまずの順位でスタートを切りました。
1勝できたことで「いい意味で焦りが少し減りました」
◆国内女子プロゴルフ<CAT Ladies 8月18~20日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6638ヤード・パー72>
初優勝後のお祭り騒ぎをエネルギーに換えて、菅沼菜々が好発進した。
JLPGAツアー第24戦「CAT Ladies」初日は、9アンダーでプレーした西郷真央が単独首位に立ったが、菅沼も6バーディー、2ボギーで4アンダー9位タイ。首位に5打差ながらまずまずのスタートを切った。
昨季から何度も優勝争いをしながら、なかなか勝てなかった菅沼だが、先週の「NEC軽井沢72ゴルフ」で待望の初優勝。
初優勝直後は、試合での疲れや想像以上の祝福、取材などへの対応でペースが狂い疲労がたまるものだが、菅沼はこれをポジティブにとらえた。
「私、注目されてみんなが見てくれるの大好きだから、モチベーションが上がるんです」と満面の笑みで口にする。
実は初日のプレー、序盤は苦しい内容だった。3バーディー、1ボギーとスコアカードからは順調に見える前半9ホール。しかし、「朝からめっちゃ調子が悪くて、7番くらいまではダフるし(ショットが)左に行くし、ヤバかったです。ピンが右に切ってあるのに、左の方に打っちゃったり……」と苦笑する。
ラウンド中にスイングがスエーしていることと、クラブがインサイドから寝ながら入っていることに気が付き思い切って修正、何とか立て直してた。
「自分でもわかるくらいひどかった。怖かったけど、それどころではないので思い切って直せました。途中で調整することもできるようになってきました」と胸を張る。
優勝したことで、「いい意味で焦りが少し減りました。1勝して(最終戦JLPGAツアー選手権)リコーカップ(の出場)も決まった。去年出た3ツアーズには6人しか出場できないので、メルセデス・ランキング6位以上が目標です。そのためにはもう2回くらいは優勝しないと」と、優勝後の具体的な目標も見えてきた。
パニック障害の一種である「広場恐怖症」のため、新幹線や飛行機など自分の思うように動けない場所にいられず、北海道や沖縄の試合には出られない。それでも出場できる試合で結果を出してきた。
日本は島国のため当然、海外進出も難しいがここへきて興味は出始めている。
「以前は全然考えてなかったんですけど。全米(オープン)や全英(オープン)にみんないっぱい出たのを見て、『行きたいな』という気持ちになってきました」
現状では難しいが、より高いレベルで戦ってみたいと思うのは、アスリートなら当然の感情だ。実際に出られるかどうかは別にして、メジャーへの気持ちは、菅沼にとって戦い続ける大きなモチベーションにもなるはずだ。
菅沼 菜々(すがぬま・なな)
2000年2月10日生まれ、東京都出身。18年プロテスト合格。20-21年シーズンは賞金ランキング47位で初のシードを獲得。22年シーズンは、メルセデス・ランキング8位と躍進。23年「NEC軽井沢72ゴルフ」では、神谷そらとのプレーオフを制して悲願の初優勝を挙げる。あいおいニッセイ同和損保所属。
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