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- シーズン中にクラブを持たずに帰郷 気持ちを切り替えて復調を目指す大里桃子が2位発進!
「CAT Ladies」初日、メルセデス・ランキング79位と低迷している大里桃子が単独2位と好発進した。初優勝した思い出のトーナメントで復活のきっかけをつかむことはできるのか。
初優勝した大会でスランプ脱出なるか!?
◆国内女子プロゴルフ<CAT Ladies 8月18~20日 大箱根カントリークラブ(神奈川県) 6638ヤード・パー72>
開き直りの境地で、大里桃子が苦境から抜け出そうとしている。
CATレディス初日を7アンダーでプレーし、首位の西郷真央に2打差2位と好発進した大里は、今季これまで苦しい戦いが続いてきた。
23試合に出場して予選通過がわずか8試合。「パターでイップスになったことは過去にもあったんですけど、アプローチも気持ち悪くなってきて。去年の終盤はティーショットも……」と、不安を抱えたままオフシーズンに突入。

「3日ぐらいしかクラブを握らなかった日がなかった」というほど、練習に明け暮れた。
「でも、それが逆にプレッシャーになったのか、3試合目くらいからずっと苦しいゴルフだった。(3位タイになったリシャール・ミル)ヨネックスの時だけドライバーがよかったけど」という状況。
結果に落ち込み、不安を払しょくするために練習を続けることを繰り返していた。そのルーティンを「NEC軽井沢72ゴルフ」で予選落ちした後に思い切って変えてみた。
「2日目、久々にアンダー(パー)が出たのに、1打足りなくて(予選を)落ちて。メチャクチャ落ち込んで、でもドライバーだけ150球くらい打ったけどいいのをつかめず、もういいや、と」と、1カ月ぶりに熊本の自宅に帰った。
1カ月に約1回のペースで帰宅するのはいつものことだが、今回、決定的に違っていたのはクラブを持って帰らなかったこと。
「クラブがあったら練習しちゃうと思って、持って帰らなかったんです。落ち込んで練習して、飛行機の中でもスイングの動画見て、ゴルフのことばっかり考えていた」というのが一転。ゴルフのことを考えない時間を作り出したのだ。
スイング中に右腰を引いてしまうクセを、コロナ禍の間に直したつもりだったが、また出ていたのは分かっていた。トレーナーとともに修正する動きを繰り返すことだけはしたが、それ以外はリラックス。帰郷したときのルーティンである友人との時間もゆっくりと過ごした。
シーズン中には珍しいほど、ゴルフから離れた3日間でしっかりリフレッシュ。思うような動きを取り戻し「ゴルフしたいわ」といい状態で乗り込み、いきなり好スコアを叩き出した。
シーズンも半ばを過ぎて、メルセデス・ランキング79位とシード権も気になる頃だが「先週まではすごい考えていたんですけど、シードを考えるのをやめようと」と、ここでも気持ちを切り替えた。
2018年に初優勝した思い出の大会で復活へ。取り戻した笑顔を残り2日間も出せる気概が増えれば、苦しみから抜け出すことができるかもしれない。
大里 桃子(おおさと・ももこ)
1998年8月10日生まれ、熊本県出身。渋野日向子、畑岡奈紗らツアーを席巻している“黄金世代”の一人。2018年のプロテストに合格し、同年の「CAT Ladies」で初優勝。プロ入り後23日目での優勝はツアー最短記録。伊藤園所属。
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