3バーディー2ボギーの原英莉花が21位と好発進
◆米国女子プロゴルフ<Qスクールステージ2 10月17~20日 プランテーションG&CC ボブキャットC・パンサーC(フロリダ州)>
原英莉花が、来季の米ツアー参戦に向けて好スタートを切った。
来季の米ツアー出場権をかけたQスクールステージ2が17日、フロリダ州プランテーションG&CCで開幕。原を筆頭に日本勢8人がファイナルステージに当たるQシリーズ(11月30日~12月5日、アラバマ州マグノリアグローブGC)を目指してプレーしている。
プランテーションG&CCボブキャットコース(BC)とパンサーコース(PC)を使い、必死の戦いを繰り広げているのは188人の選手たち。8月末のファーストステージから勝ち上がった99人と、ステージ2からの出場権を持った89人が入り混じっての72ホールは、Qシリーズに進出できる40位タイまでに入るのが目標となる。

日本女子オープンでの激戦を制して自信を深めた原は、8月15日時点でのロレックスランキング400位以内の資格でステージ2から出場。初日はスタートホールのボブキャットコースの10番パー4をボギーにしてしまう苦しいスタートとなった。
パー5の13番もボギーとしたが、ゴルフを楽しむことを心がけている原はくじけない。18番パー4で最初のバーディーを奪うと、後半に入ってからも4番パー5、6番パー3でバーディー奪取。1アンダー21位タイでプレーを終えた。
1ストロークで大きく順位が違う混戦の中では、何より大切な粘り強いプレー。ずるずるとスコアを落とさず、初日をしっかりとアンダーパーで締めたところに、今の原の強さがある。
原は腰痛でツアーを離脱し、5月半ばにヘルニア摘出手術を受けて8月に復帰。9月の日本女子オープン優勝で完全復活している。練習もままならない状況を経験したことから、ゴルフを楽しむことを考えてプレーしていることがいい方向に向いている。
国内女子ツアーのシーズン終盤戦を休んで挑んでいるステージ2でも、自分のプレーを貫いてファイナル進出を目指す。
オレゴン大学在学中のアマチュア長野未祈(PC)は、イーブンパー34位タイとまずまずのスタートを切った。長野は高校生1年生だった2016年日本女子オープン最終日を単独首位で迎えた経験を持っている。2学年上の同じアマチュア、畑岡奈紗が最終日の猛攻で優勝し、サードアマに終わったがそれでも10位タイと大健闘している。高校3年だった2018年に1度、米ツアーQスクールに挑み、スコア誤記で失格になっている。
その後は米国に留学、カレッジゴルフと学業に集中していて、今回が2度目のQスクール挑戦となる。米国での経験は豊富なだけに、じっくりと自分のプレーを続けている。
他の日本勢は、2022年の全米女子アマに優勝した馬場咲希(BC)、米ツアーでのプレー経験のある山口すず夏(BC)、谷田侑里香(BC)が1オーバー61位タイで2日目次第では上位も狙える位置にいる。
2013年から米ツアーで戦い続けている39歳の上原彩子(PC)と山路晶(PC)が2オーバー92位タイ。伊藤真莉奈(BC)が3オーバー117位タイと苦しい幕開けとなった。首位はサマンサ・ヴォドリー(PC)で7アンダー。