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「とんでもない選手が来たなと…」 イ・ボミの日本初戦でバッグを担いだキャディーが語る“第一印象”とは
イ・ボミが日本ツアーに初参戦したのは2011年。同年の開幕戦がボミの日本初戦となったが、その時のキャディーは川口淳氏。当時の印象について話を聞いた。
「強くなるというか、もう強かった」
◆国内女子ゴルフ<NOBUTA GROUPマスターズGCレディース 10月19~22日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県) 6495ヤード・パー72>
「ロングホールでレイアップした時、もうほぼOKにつくからビックリでしたよ。ロングホールでバーディーを簡単に取るので、とんでもない選手が日本に来たなと思いました」
そう語るのは、プロキャディーの川口淳氏。現在は渡邉彩香の専属キャディーを務めるが、イ・ボミが日本初参戦した2011年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」でバッグを担いだ人物だ。
ボミに当時のことについて聞くと「グッチ(川口)さんだったのかが記憶にない(笑)」と笑っていた。
ボミのキャディーといえば、2015、16年に賞金女王となり“優勝請負人”とまで言われた清水重憲氏の印象が強いが、来日したばかりのボミにとっては、信頼できるキャディー探しは急務。そこで川口氏は「誰の紹介だったか忘れましたけれど、ボミが(10年に)日本のQTを受けるというので、会場の葛城ゴルフ倶楽部まで会いに行ったんです。その時にお母さんとボミと話をしたんです」と懐かしむ。
シーズン開幕戦でもあった日本での初戦でいきなり3位タイ。「その年は10試合くらい担いだ記憶があるのですが、優勝はできなかったけれど1年目でシードは取りましたし、当時からすごく実力があってうまかった。それにいつもニコニコしていたし、今と本当に変わらない」。
確かな技術に加えて、人当たりの良さは今も昔も変わらないという。
そして強烈なインパクトだったのが、母・ファジャさんだったことも教えてくれた。
「おなかがいっぱいなのに、よくボミに『食べなさい』と何度も言っていましたよ(笑)。『食』にすごくこだわりがあって、韓国の選手って大変なんだなと思ったりもしました」
川口氏が当時の強さについて改めてこう語る。
「とにかくボミの日本1年目のプレーを見て、強くなるなと思ったというか、もうその時から強かった。そのあとは清水キャディーとのタッグで、とんでもない化け物(のような強さ)になりましたが、当時から何勝もする要素は持っていました。引退は寂しいものですが、最後まで頑張ってほしい」
彼女の強さを目の当たりにしてきた多くのキャディーたちもまた、日本最後の試合を温かく見守っている。
イ・ボミ
1988年8月21日生まれ、韓国出身。2010年に韓国女子ツアー賞金女王となり、11年から日本ツアーに参戦。15年に7勝、16年は5勝して2年連続で賞金女王となる。ツアー通算21勝。19年12月に俳優イ・ワン氏と結婚。23年シーズンをもって日本ツアーからの引退を発表した。愛称は“スマイル・キャンディ”。延田グループ所属。
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