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R&A、欧州ツアーのトップが相次ぎ退任表明 PGAツアー会長は信頼失墜で“リーダー不在”のゴルフ界はどこへ?
今、世界のゴルフ界はモダンゴルフ時代になって初めての大きな節目を迎えており、その節目はリーダーの欠乏や不在という脆弱な状況となってゴルフ界の土台をぐらぐらと揺らし始めている。
ゴルフの近代化に尽力したR&AのスランバーズCEO
暦が2024年に変わって間もなかった1月10日(米国時間)、USGAとともにゴルフの総本山であるR&Aのマーチン・スランバーズCEOが24年いっぱいで退任することが発表され、世界のゴルフ界に衝撃が走った。

スランバーズ氏はロイヤルトゥルーンで開催される今年の全英オープンとセントアンドリュースが舞台となるAIG女子オープン(全英女子オープン)、そしてサニングデールで行われる女子のカーチスカップを見届けた後、足かけ10年務めたCEO職から離れるという。
振り返れば、スランバーズ氏がR&AのCEOに就任したのは15年だった。以来、同氏はR&Aと「聖地」セントアンドリュースを率いるリーダーとして、さまざまな改革や施策に精力的に取り組んできた。
欧州の女子ゴルフを統括していたレディースゴルフユニオンとの統合を行ない、ジェンダーを問わず、欧州ゴルフを総合的に盛り上げていく体制を整えたことは、スランバーズ氏の功績だった。
19年にはゴルフルールの近代化を図るための大幅改正を行なった。近年のゴルフ界のパワー偏重傾向を是正するためにボールやクラブに制限を加える「飛距離対策」にも取り組んできた。オーガスタナショナルとともに、アマチュアゴルフの発展を図るための施策にも積極的に参加・協力を行なってきた。
R&Aチェアマンのニール・ファーカーソン氏は「スランバーズ氏は人々のゴルフへのアクセスを広げ、ゴルフの魅力を伝え、ゴルフがみんなのスポーツであることをアピールしてきた」と評価し、さらにこんな言葉を続けた。
「スランバーズ氏はいつも『歴史を近代的な方法で反映させよう』と言っていた。それが彼のレガシーになる」
そんなふうに評されるスランバーズ氏が、今年限りでCEOから降りることを決意したことは、過去の歴史を反映させるべき現在や未来が、もはやないと感じたからではないか。
そう考えるにつけ、世界のゴルフ界の「これから」が危うく感じられてならない。
米欧ツアー間の垣根を取り払った欧州ツアーのペリー会長
偶然か、必然か。スランバーズCEOの退任が発表された1月10日、欧州ではDPワールドツアーのキース・ペリー会長の退任もカナダのメディアによって報じられ、米欧そして世界のゴルフ界に動揺が広がった。
ペリー会長は、欧州のDPワールドツアーの会長だが、出身はカナダで、そもそもはカナダ国内のフットボールやホッケー、バスケットボールといったスポーツビジネス界で活躍していたビジネスマンだった。その手腕を買われ、DPワールドツアー(当時の名称はヨーロピアンツアー)の会長に就任したのは15年だった。
以来、ペリー会長は試合会場に音楽を流して明るいムードを醸成するなど斬新な企画を次々に考え出しては実施。スロープレー対策にも積極的に乗り出し、「ペリー会長が欧州のゴルフを近代化してくれている」と好評を博していた。
20年にはPGAツアーと戦略的提携を結び、米欧ツアー間の垣根の払拭や双方のツアーを戦う選手たちの利便性を高めることにも尽力してきた。
昨年末には、DPワールドツアーのポイントレースである「レース・トゥ・ドバイ」のトップ10(他のカテゴリーで出場権を持つ選手を除く)を今年のPGAツアーに送り込むことに成功。その恩恵に与った1人が日本の久常涼だった。
そうやって会長としての職務をアクティブに遂行してきたペリー会長だが、今年4月をもって退任し、カナダのメイプルリーフ・スポーツ&エンターテインメントの社長兼CEOに就任することが決まったという。
米欧両ツアーとサウジ政府系ファンドの統合が近い証拠?
PGAツアーとDPワールドツアーがリブゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」と、いかなる内容と方法で統合を行なうのか。その正式発表のデッドラインは、そもそもは昨年12月31日と定められていた。だが、交渉は難航し、長期化しているため、「Xデー」は延期され、新たなデッドラインは、まだ定められてもいない。
そんな混沌の中、統合に関わる当事者であるDPワールドツアーの会長が、道半ばにして退任することを耳にしたとき、ゴルフ関係者は驚きを隠せなかった。
米ゴルフウイーク誌によると、ペリー会長の退任が発表された週にPGAツアーのソニーオープンinハワイに出場していた欧州選手たちも大いに驚かされた様子だったという。
だが、ジャスティン・ローズやマシュー・フィッツパトリックといった英国人選手たちは「カナダ出身のペリー会長が母国に戻れることは、彼にとって良いことだ」「朗報だ」と頷き、大人の対応を見せていたとのこと。
朗報といえば、一部の米欧メディアの中には、ペリー会長が即退任ではなく、退任時期を今年4月としている点に着目し、「これは朗報なのかも」と見る向きもある。
折りしもPGAツアーのジェイ・モナハン会長とPIFのヤセル・ルマイヤン会長は1月12日に長時間に及ぶ電話会議を行なったそうで、「大いなる前進があった様子だ」と英テレグラフ・スポーツは報じている。
ペリー会長自身も「統合合意の成立は近い」と語っており、どうやらペリー会長は、PGAツアーとDPワールドツアー、PIFの3者による統合合意が4月までに成立すると確信している様子。その正式発表を見届けてから会長職を退任しようと考え、そのための適切な時期を「今年4月」と見据えているのだとすれば、ペリー会長が4月に退任というニュースは、「世界のゴルフ界の統合合意は近い」「春の到来は近い」という意味では、朗報といえるのかもしれない。
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