“ビッグ2”が注目発言 ウッズはリブゴルフをPGAツアーに“取り込む”!? マキロイは“チャンピオンズリーグ”創設!?

松山英樹(まつやま・ひでき)が約2年ぶりの復活優勝を遂げたジェネシス招待。タイガー・ウッズがホストを務める「シグネチャーイベント」でもあるが、ウッズ自身は残念ながら2日目に棄権。しかし、現在のゴルフ界に最も影響力のある人物としての注目発言もあった。

選り抜かれた合計80名の世界のトッププレーヤーが競い合う

 PGAツアー選手たちの意見は、おそらくは米メディア以上にバラバラに、いや複雑に分かれているだろうと想像される。

好きなサッカーになぞらえて、“チャンピオンズリーグ”のようなツアーの創設を口にしたローリー・マキロイ 写真:GettyImages
好きなサッカーになぞらえて、“チャンピオンズリーグ”のようなツアーの創設を口にしたローリー・マキロイ 写真:GettyImages

 そんな混乱状態を傍目にしながら、「だから僕は、こう言ったんだ」と、あらためて持論を展開したのは、世界ランキング2位のローリー・マキロイだった。

 ジェネシス招待の会場で米誌スポーツイラストレイテッドの取材に答えたマキロイは、かねてから思い描いていた「最良の策」を明かしたという。

「僕は1つのツアーをつくるべきだと思う」

 とはいえ、その「1つのツアー」はPGAツアーやDPワールドツアー、リブゴルフなどを合体させる「1つ」ではなく、現存するツアーはそのまま維持し、それらの上にそびえる超ハイレベルなワールドツアーを新たに形成するというアイデアなのだとマキロイは説明した。

「欧州サッカーのチャンピオンズリーグみたいな感じを僕はイメージしている。他のツアーから選り抜かれた合計80名の世界のトッププレーヤーが競い合う新たなツアーだ。各ツアーから、この新ツアーへはい上がる道筋をつくれば、世界のベスト中のベストが集まる新しい1つのツアーが出来上がる」

 マキロイが言った「他のツアー」には、PGAツアーやDPワールドツアー、リブゴルフはもちろんのこと、オーストラリアや南ア、日本、韓国、中国のツアーも含まれており、そうした既存のすべてのツアーの上方にそびえる「新しい1つのツアー」の創設が、現在のプロゴルフ界の大混乱の解消につながるはずだとマキロイは考えている。

「だから僕は、去年から、そう言っていた。でも、みんな自分の興味や利益を考えるばかりだった。その結果、今(ゴルフ界は)ぐちゃぐちゃになっている」

 PGAツアーを筆頭とする既存ツアーの上に新たなツアーの創設を提唱するマキロイのアイデアは、リブゴルフをPGAツアーの一部として取り組むことを考えていると見られるウッズや他選手たちの意見とは大きく異なっている。

 その違いこそが、マキロイがPGAツアーの理事会から自ら去った理由だったのではないだろうか。

 ともあれ、プロゴルフ界の混乱は、まだまだ続きそうな気配が濃厚であり、最善の策を探る道は前途多難と言えそうである。

文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。

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アジア勢単独最多となる9勝目を手にした松山英樹 写真:Getty Images
ジェネシス招待最終日に大逆転優勝を飾った松山英樹 写真:GettyImages
会心のラウンドを終え、早藤将太キャディーとガッチリ握手する松山英樹 写真:GettyImages
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