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藤田さいきは最多7度目ホールインワンも平常心「5回目くらいから普通にプレーできるようになりました」
今季初めて関東で開催されているJLPGAツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」2日目。藤田さいきが歴代最多となる7度目のホールインワンを達成し、1打差4位タイにつけている。
「歴代1位になることをメチャクチャ意識してました」
◆国内女子プロゴルフ<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 4月5~7日 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県) 6535ヤード・パー72>
ホールインワンの歴代最多記録保持者になりたい。藤田さいきが、そんな思いを形にした。
JLPGAツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」2日目、1アンダー19位タイで臨んだ藤田が歓声に包まれた。4バーディーの後で迎えた13番パー3で見事にホールインワンを決めたのだ。「完璧でした。飛んでる途中で入って欲しいなと思った」という1打は、ピン手前1メートルに落ちてワンバウンドでカップに吸い込まれた。
ツアーでのホールインワンは、これが7回目。これまで、塩谷育代、有村智恵ら他の6人とともに最多タイの記録だったが、一躍、単独トップに躍り出た。記録については、十分すぎるほど意識していた。「ホントに7回目(のホールインワン)をするためにモチベーションを上げて(6回目からの)2年間やってたんですから。歴代1位になることをメチャクチャ意識してました」と目を細める。
記録はつねに塗り替えられることも分かっている。だからこそ、さらにホールインワンの回数を重ねることも考えている。「ずっと歴代1位でいたいので(2位以下との)リードを広げたい」と宣言している。
スコア的にはイーグルだが、ホールインワンは劇的な1打だけに興奮は大きい。気持ちの波が大きくなり、場合によってはその後、いいプレーができなくなるケースもある。だが、経験豊富な藤田は違った。
「バンザイしておしまい。あとは普通にプレーします。5回目くらいの時から、そんな風にできるようになりました」と、その後も2バーディー、2ボギーと落ち着いてプレーを続けて通算7アンダー。首位の上田桃子、阿部未悠、佐久間朱莉に1打差4位タイで、2022年大王製紙エリエールレディス以来となるツアー通算7勝目に向けて絶好の位置にいる。
「優勝争いを目指してオフもやってきています。このオフからしっかり兄(レッスン活動を行う頼藤勇樹プロ)に見てもらってスイングをすごく変えています。まだ自分の中でしっくり来てないから、たっぷり1年かかると思うけど、それでもまとまったゴルフがやれている」と手応えを感じている。
38歳にしてなお、スイングを改造し、ホールインワンを狙うハングリーな気持ち。これこそが藤田さいきの強さの秘密に違いない。
藤田 さいき(ふじた・さいき)
1985年11月22日生まれ、栃木県出身。2006年にプロテスト合格し、同年のプロミスレディスで初優勝し、翌07年には同大会を連覇。22年大王製紙エリエールレディスで11年ぶりのツアー通算6勝を挙げた。JBS所属。
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