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アマ都玲華は“過去イチ絶不調”の翌週にステップ優勝! 調子を取り戻した練習法とは?
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは、ステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」で7年ぶり史上6人目のアマ優勝を飾った都玲華(みやこ・れいか)。彼女のスイングコーチを務める石井氏が偉業達成の裏側を語ります。
都玲華が不調だった原因はアーリーリリース
ステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」(4月25~27日、愛媛県・エリエールGC松山)で、都玲華選手が同ツアー史上6人目のアマチュア優勝を達成しました。初日「67」、2日目「66」、最終日「67」のトータル16アンダーというスコアでの快挙達成でしたが、実はその1週間前は絶不調。推薦で出場させていただいた「フジサンケイレディスクラシック」(4月19~21日)は、初日「76」、2日目「71」のトータル5オーバーで予選落ちをしていたんです。

都選手は今まで何度かプロの試合に出場していますが、「フジサンケイレディス」に帯同した彼女のお父さんが「こんなに悪いのは初めて」というほどの状態でした。また、「フジサンケイレディス」最終日の翌日に行われた「全米女子オープン最終予選」(1日36ホールのストロークプレー)でも、1位と12打差のイーブンパー、27位タイという結果でした。
不調の原因のひとつはアーリーリリースでした。都選手はとにかく練習量が多く、ひたすら球を打ち続けるところがあります。「練習は嘘をつかない」とよくいわれますが、私はこの言葉は「練習をすればするだけうまくなる」ではなく、「練習の結果が正直に出る」という意味だと考えています。
都選手はもともと調子が悪くなるとリリースが早くなる傾向があり、無我夢中で球を打っているとその悪癖が出てきてしまうのです。一般ゴルファーの中にも、自分で気づいていないケースも含め、一心不乱に球を打って“下手固め”してしまった経験がある人は多いのではないでしょうか。
スイングの各ポジションで正しい形をつくる
不調から抜け出すために取り組んだのは、スイングの各ポジションで正しい形をつくることでした。バックスイング、トップ、ダウンスイングなど、スイングをブツ切りにし、各ポジションで正しい形をつくったら、最後にすべてをつなげてフルショットをする練習を繰り返しました。
一般ゴルファーの皆さんは、ひとりで練習する機会が多いはず。やみくもにボールを打って“下手固め”しないように、この練習をお勧めします。
バックスイングでは「手元が腰の位置の時に体と正対しているか」、トップでは「肩がしっかり回っているか」、ダウンスイングでは「左腕が地面と平行になった時にシャフトが垂直になっているか」をチェックしてください。地味な練習かもしれませんが、調子を取り戻すには非常に有効な手段になるはずです。
都玲華(みやこ・れいか)
2004年生まれ、徳島県出身。中学2年時に予選会を突破して「日本女子アマ」に出場(17年)。21年にも同大会に出場した。昨シーズンは、「フジサンケイレディス」と「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」でベストアマを獲得。今シーズンも「明治安田レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント」でベストアマを獲得し、ステップ・アップ・ツアー「大王海運レディスオープン」で同ツアー史上6人目のアマチュア優勝を達成した。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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