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- パリ五輪代表・山下美夢有はメダル獲得へ前哨戦2位と好調キープ 「しっかり結果が出せるように」
まれにみる伸ばしあいとなった「大東建託・いい部屋ネットレディス」最終日。「パリ五輪」女子ゴルフ日本代表の山下美夢有(やました・みゆう)は6バーディー、ノーボギーの「66」でプレー。通算24アンダーの単独2位で4日間を終えた。
「このグリーンに対応できなかった」
◆国内女子ゴルフ
大東建託・いい部屋ネットレディス 7月18~21日 ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県) 6505ヤード・パー72
「パリ五輪」を前に逆転優勝を狙った山下美夢有。最終日は、スタートから間もなく雷雲接近で61分中断したが、再開後は最後までバーディー合戦が続いた。

首位の川崎春花を2打差の3位から追った山下。前半に4つバーディーを奪い、通算22アンダー。首位の川崎、三ヶ島かなに1打差と混戦のまま後半に突入した。
だが、川崎が15番から怒涛の3連続バーディーで通算28アンダーとし突き放された。山下は後半も2つスコアを伸ばしたものの、24アンダー止まりの4打差2位。
「伸ばし合いの大会という感じなので、このグリーンに対応できなかった。しょうがないかな」と悔しさをにじませる。4日間ノーボギーで、連続ノーボギー記録を「99ホール」に伸ばしたが、それについてはほとんど気にしていない。「ここは伸ばし合いの試合なので、しっかり(ピンに)つけてって感じ」と繰り返した。
ただ、ボギーがないのは調子が上がっている証拠。今季は海外メジャー参戦も多いため、国内ツアーは今大会が14試合目。優勝こそないがトップ10入りが9回で、うち2位が5回と抜群の安定度を誇り、「スイングリズム的にだいぶ良くなってきた」と眼を輝かせる。
次週、国内ツアーはオープンウィークで、次にプレーするのは8月7日に開幕する「パリ五輪」女子ゴルフ(ル・ゴルフナショナル)だ。いつもとはまた違う大舞台になる。
五輪については「すごいとこやなと思います」といいつつも、米メジャー第3戦「全米女子プロゴルフ選手権」2位で、古江彩佳との激戦の末手にした日本代表の座についても、意識は「あまりない」と冷静だ。
「そこでしっかり結果が出せるように、しっかり準備をします」と気持ちを引き締めた。稲見萌寧が銀メダルを獲得した2020年「東京五輪」は、テレビで見ており「メダルは取りたいなと思います」と意気込んだ。準備の最たるものは「ショートゲーム」。本番までに磨きをかけてメダルを獲りに行く。
1週間前に行われる男子のプレーを観戦するのも楽しみにしている。国内男子ツアーすら見たことがないが、テレビで米ツアーなどを見る機会は多い。「お目当て(の選手)はいっぱいいすぎて。どんな球を打つのか見てみたい」と、少女のように眼を輝かせていた。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは5勝を挙げ、史上最年少21歳103日での年間女王を達成。続く23年も公式戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む5勝を挙げ、2年連続賞金女王の偉業を達成。ツアー通算11勝。加賀電子所属。
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