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- 「米女子ツアーで韓国勢の力は弱まっているか?」 意地悪な質問に昨年新人賞の23歳は何と答えた?
韓国で開催された米女子ツアー「BMW女子選手権」が終了。豪州のハンナ・グリーンの優勝で幕を閉じたが、大会期間中に地元メディアから韓国選手にいささか“意地悪”な質問も飛び出していた。
今季米ツアーで勝った韓国選手は2人
◆米国女子プロゴルフ
BMW女子選手権 10月16~19日 ソウォンバレーCC(韓国) 6666ヤード・パー72
「『米女子ツアーにおいて韓国選手の競争力がなくなっている』とよく言われるが、どのように見ているか?」
韓国開催の米女子ツアー「BMW女子選手権」の2日目終了後の会見に応じた韓国の23歳、ユ・ヘランに地元記者からこんな質問が飛んだ。ユ・ヘランは2022年の米ツアー予選会をトップ通過し、23年に初参戦。同年の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で初優勝。今季も8月の「FM選手権」で優勝し、通算2勝目を手にしたばかり。10月14日付のロレックス・ランキング(女子世界ランキング)では9位につけている。
というのも、ここまで米女子ツアーは27試合を消化したが、韓国人選手は2勝しかしていない。今季、韓国選手の優勝は6月のメジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」のエイミー・ヤンと前述したユ・ヘランの優勝の2回だ。地元開催の同大会でも優勝したのは豪州のハンナ・グリーン。韓国勢の“凱旋勝利”とはならなかった。
一方で日本勢がメジャーの「全米女子オープン」を笹生優花が、「エビアン選手権」を古江彩佳が制覇するなど、勢力図は徐々に変わりつつある。
過去、米女子ツアーでは1年間で韓国選手が15勝した年が3回(2015、17、19年)もあるが、勝利数は年々下がる傾向にあり、そのうえで冒頭の質問がユ・ヘランに向けられたというわけだ。
世界のゴルフのレベルが“標準化”
地元開催の米ツアーに久しぶりの凱旋。多くのギャラリーから声援を受けていたユ・ヘランは「韓国語が話せることがすごく楽です(笑)」と笑っていた。ただ、韓国記者から例の質問をされると、苦笑いしながら少し考えて、こう答えるのだった。
「韓国の選手たちは、必死に努力してもっとうまくなるために頑張っています。それを理解してくれるとうれしいです。異国の地で苦労しながら、いい成績で応えようと努力していますが、なかなか勝てないのは世界のゴルフのレベルが“標準化”してきているからだと思います。実際に多くの選手たちが、韓国の選手たちを見習って学んだという話はたくさん聞きます。他国の選手たちのレベルが上がることで、優勝することがとても難しくなったと思います。どこでどの選手が1日に10くらいスコアを伸ばしてくるのか分からないのがLPGAツアーです。より成長するために目標を持ち、常に努力していくだけです」
今では日本の選手たちも続々と米ツアーに進出する流れが生まれている。韓国勢の実力が落ちたというよりも、世界的に選手のレベルが上がっているということを韓国の選手たちは肌で感じている。
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