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シード権争いで“10人抜き”必須の政田夢乃が単独首位! “QT147位”からの下剋上へ「1年目なのでやるだけ」と決意
JLPGAツアー「伊藤園レディス」初日、現在シード権争いで圏外にいる政田夢乃(まさだ・ゆめの)が単独首位に立った。
「TOTO」に出られなかった1週間の調整が奏功
◆国内女子プロゴルフ 第35戦
伊藤園レディス 11月8~10日 グレートアイランド倶楽部(千葉県) 6769ヤード・パー72
メルセデス・ランキング60位の政田夢乃が、残り2試合でのシード権獲得に向けて望みをつないでいる。
シーズン終盤を迎えたJLPGAツアー「伊藤園レディス」初日(8日)、政田は8アンダー単独首位と最高のスタートを切った。今季の優勝者とメルセデス・ランキング上位の者だけで戦う最終戦「JLPGAチャンピオンシップ リコーカップ」への出場権を持たないシード当落線上の選手たちにとっては大きな意味を持つ1戦。次の「大王製紙エリエールレディス」と2試合で、メルセデス・ランキング50位以内に与えられる来季シード権を目指す熾烈なサバイバルレースが大詰めを迎えている。
ルーキーの政田は現在メルセデス・ランキング60位。10人抜かないとシード権は取れない。そんな状況の中、10番からスタートすると12番で2メートルのバーディー奪取。続く13番パー5でイーグルを奪って波に乗り、14番もバーディー。パー3の17番ではバンカーからの第2打をカップに放り込むと、後半も3バーディーとボギーフリーで締めた。2位の安田祐香に1打差をつける単独首位で試合を引っ張っている。
「しっかりパー5で取れたり、100ヤード以内がしっかりプレーできて、パットもリズムよく決めることができた」と笑顔で口にする。
シード権が懸かる位置にも「(QTランキング)147位からのスタートですから、レギュラーツアーに出れて幸せだなと思いながらプレーしています」と、明るい表情を見せた。
今季18試合に出場してトップ10入りが4回。QTランキング147位からコツコツとポイントを稼ぎ、第1回リランキング30位、第2回リランキング14位と順位を上げてチャンスを広げてきた確かな自信がそこにはある。
先週の「TOTOジャパンクラシック」には出場権がなかったため、調子がよく8位タイに入った今季初戦の「リゾートトラストレディス」の頃のスイングと現在のそれを映像で比較。
「(バックスイングが)少しアウトに上がってるのには気づいていた。それで球がつかまってなかったので調整しました」と、勝負の終盤戦に備えたことが奏功した。
シードが懸かるプレッシャーについて尋ねられると、「1年目なのでやるだけ。目標はシード。最低でも55位に入って前半出場権を取りたい」と意欲満々だ。2日目以降の踏ん張り次第では一気に楽になれる可能性もある。勝負どころなのは間違いない。
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