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“30センチのパーパット”を打つためだけに早朝入りの蛭田みな美 “3キロ増量”と“ツ・ヨ・キ”を武器に2勝目に挑む
国内女子ツアーの今季第5戦「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」2日目、蛭田みな美(ひるた・みなみ)が2つスコアを伸ばし、通算7アンダー3位タイにつけている。
2Rスタートまでの約2時間は「朝ごはん食べたりアップしたり」
◆国内女子プロゴルフ 第5戦
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 4月11~13日 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県) 6585ヤード・パー72
「強気、強気、ツ・ヨ・キ……」。ブツブツと自分にそう言い聞かせながら、蛭田みな美が優勝争いをしている。初日の5アンダー4位タイから2つスコアを伸ばし、通算7アンダー3位タイにつける。

シーズン4戦目だった先週の「ヤマハレディースオープン葛城」でバッグを担いだベテランキャディーの清水重憲氏に、こう指摘された。
「ビビりながらやってるからもったいないじゃん、強気で行こう」。イ・ボミの全盛期を支えた名キャディーに言われて気がついた。「そっか~、ビビってたんだって。1戦1戦を大事に思いすぎて、ミスを極端に恐れてたんです」。だから今週は、最初から強気で臨んでいる。
第1ラウンドは最終ホールのわずか30センチのパーパットを残してサスペンデッドとなった。この日は、それを打つためだけに早朝コース入りした。だが「いっぱい(プレーが)残ってたわけじゃないんで」と、到着はスタート予定のわずか20分前。軽くパットの練習だけして、30センチに臨んだ。あっさり沈めて5アンダー。第2ラウンドのスタートまでの約2時間は「朝ごはん食べたり、(ウォーミング)アップしたり」して過ごした。
ショットは好調だった。1番パー5から2オンしてバーディーを奪い、5番でもバーディー。だが、3パットも2回あり、5バーディー、3ボギー。通算7アンダーにも「悔しい一日でした」と苦笑する。
飛距離を求めて、オフシーズンには筋トレに励んだ。「お尻を大きくしたくて。3キロ体重が増えました」。がっしりした体を武器に、シーズンに臨んでいる。
2023年の「CAT Ladies」で初優勝を飾り、狙うは2勝目。昨年も優勝こそなかったが、安定度を増したプレーを見せ、6試合でトップ10入りを果たしている。そのうち1試合が、3位タイに入った今大会だ。
「どっちかに曲げて(コース攻略して)いくタイプなので、グリーンが大きいここはイメージがすごく出るコース」と白い歯を見せた。
今年の目標は、数字などではなく「とにかくうまくなりたい」というもの。うまくなれば結果はおのずとついてくる。首位とは2打差。相性のいい石坂ゴルフ倶楽部で「強気」をテーマに逆転優勝にピタリと照準を合わせた。
蛭田 みな美(ひるた・みなみ)
1997年7月15日生まれ、福島県出身。2016年プロテスト合格。学法石川高校時代の14年に女子アマチュアゴルフ最高のタイトルである「日本女子アマ選手権」を制覇。プロでも活躍が期待されたが、22年までシード権には手が届かず。肉体とパッティングの改造をして臨んだ23年シーズン、「CAT Ladies」で初優勝を果たす。ユアサ商事所属。
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