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毎晩のように道端でサッカーに興じて最終日「80」… “未熟者”だったマキロイが14年後に見せた成熟と娘に伝えたかったこと
14年前の悪夢を想起させるような最終日バックナインの苦闘を乗り越えてグリーンジャケットに袖を通したローリー・マキロイ。タイガー・ウッズ以来、四半世紀ぶりのキャリアグランドスラムを成し遂げるまでの道のりを振り返る。
「何度も挑み続け、何度も頑張り続ければ、夢は必ず叶う」
単独首位で迎えた今年のマスターズ最終日。最終組でともに回るブライソン・デシャンボーとの激しい一騎打ちになることが予想されていたが、デシャンボーは徐々に失速。
しかし、マキロイから7打差で出たジャスティン・ローズが着々とスコアを伸ばし、マキロイの前に立ちはだかる新たな壁になった。
そして、マキロイ自身にとっては、11年に崩れた「魔の10番」が、この日の最大の関門になると予想された中、見事バーディーを奪って高い壁をクリアした。
しかし、続く11番はボギー、13番はダブルボギー、14番でもボギー。それでも執拗に奪い返し、2位に1打差の単独首位で72ホール目を迎えたが、バンカーにつかまり、短いパーパットを外して、ボギーフィニッシュ。容易には勝たせてはもらえず、ローズとのサドンデス・プレーオフへ突入した。
1ホール目の18番。ローズがピン3メートルにピタリと付けたときは、ローズの勝利に大きく傾いた。しかし、マキロイはローズより内側の1メートルにつけ、しっかり沈めたバーディーパットが、11年のあの日以来、14年間も待ちに待ったウイニングパットになった。
「長い旅だった」
感慨深げにそう言った途端、感極まり、言葉に詰まった。
旅の途上、そしてこの最終日も、雨後の筍のように次々にそびえ立った数々の壁を、ついに打ち破ったこの日、マキロイが嗚咽をこらえながら口にしたのは、こんなフレーズだった。
「娘のポピーに伝えたいことがある。夢を絶対に諦めないでほしい。何度も挑み続け、何度も頑張り続ければ、夢は必ず叶うから」
25年ぶりのキャリアグランドスラムが達成されたこの日。
マキロイのドリーム・カム・トゥルーのハッピーエンドは、ゴルフ界の歴史を動かし、世界中の人々の心を動かした。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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