- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- ドライバー不適合、前年の逮捕を乗り越え… S・シェフラーが5打差の“圧勝劇”でメジャー3勝目 大会史上最高額の賞金を手に
ドライバー不適合、前年の逮捕を乗り越え… S・シェフラーが5打差の“圧勝劇”でメジャー3勝目 大会史上最高額の賞金を手に
2位以下に3打差をつけて最終日をスタートしたスコッティ・シェフラーが「71」で回り、通算11アンダーで「全米プロゴルフ選手権」初優勝を飾った。シェフラーは「マスターズ」2勝に続くメジャー3勝目。日本人選手で唯一予選通過をしていた久常涼は「74」と崩れ、通算1オーバーの37位タイに終わった。
精神的な強さも見せつけたスコッティ・シェフラー
◆米国男子プロゴルフ メジャー第2戦
全米プロゴルフ選手権 5月15~18日 クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州) 7626ヤード・パー71
「私は通常、あまり感情を表に出しません」と語っていたスコッティ・シェフラーの眼から熱いものがこみ上げてきた。
最終18番パー4で3打目をピン上約2メートルにつけた直後だ。この時点で2位以下とは6打差があったが、ようやく自身の勝利を確信したのだろう。実際、そこまでの道程は平坦ではなかった。

2位以下に3打差をつけた通算11アンダーでスタートした最終日、前半は思うようにスコアを伸ばせないどころか、逆に2打落とす。9ホールを終えた時点でシェフラーと5打差でスタートしていたジョン・ラームに並ばれたのだ。メジャー2勝の実力者だけに、いくら世界ランキング1位のシェフラーといえども、その追い上げは脅威に感じた。
しかし、焦りはなかった。3日目を終えた時点で「サンデーバックナインは厳しいものになるだろう」と覚悟し、目の前の一打に集中することしか考えていなかった。
すると、10番パー5でバーディーを奪って再び単独首位に立つと、距離の短い14番パー4ではティーショットをバンカーに入れながらもバーディー奪取に成功。続く15番パー5は2打目でグリーンをオーバーしたものの、パターで50センチに寄せて連続バーディーを奪う。突き放されたラームは、難ホールが続く上がり3ホールで無理な攻めをするしかなく、スコアを5打落として優勝争いの圏外へと消えていった。
「挑戦的な1日でした。前半は忍耐強くいいプレーができたし、後半はさらにステップアップして本当にいいプレーができたと思います。ショットだけでなく、メンタル的にも頑張ることができました。特に後半のプレーはこの先ずっと忘れないでしょう。メジャーでの優勝はとてもクールですし、誇りに思います」
ウイニングパットを静かに決めた後、しばらく時間を置いてから我に返ったのか、自分の帽子をグリーンに叩きつけて喜びを爆発させたシェフラー。このときばかりは感情を目一杯、表に出していた。
出場2試合連続5打差以上をつけての優勝はタイガー・ウッズ以来
振り返ってみれば、昨年大会では第2ラウンドのスタート前に逮捕され、収監されるアクシデントがあったシェフラー。その後誤解が解けて釈放されたが、衝撃的なニュースが世界を駆け巡ったのは記憶に新しい。
しかし、今年は大会開幕前に1年以上愛用してきたドライバーが不適合とされ、急きょ新しいヘッドで大会に臨まざるを得なかった。それでも2位に5打差の“ぶっちぎり優勝”をするのだから、改めてその強さを見せつけられた感じだ。
実は、2週前に開催された「ザ・CJカップ・バイロン・ネルソン」でも2位以下に8打差で勝っており、PGAツアーで2試合連続5打差以上での優勝は2000年のタイガー・ウッズ以来だった。
また、メジャー3勝がすべて3打差以上というのも、セベ・バレステロスに続く史上2人目となる。さらに、優勝賞金342万ドル(約5億円)は大会史上最高額となった。
今回、日本人選手で唯一予選を通過した久常涼だが、最終日は「74」とスコアを崩し、通算1オーバーの37位タイに終わった。
スコッティ・シェフラー
1996年生まれ、米・ニュージャージー州出身。2018年にプロ転向し、19年に米下部ツアーで最優秀選手に輝く。レギュラーツアーに昇格した翌シーズンは、ポイントランキング5位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。世界ランキング1位に上り詰めた22年は「マスターズ」でメジャー初制覇。24年の「マスターズ」で2勝目を飾り、同年の「パリ五輪」で金メダルを獲得。9月の「ツアー選手権」でも優勝を飾って年間王者に輝いた。25年「全米プロゴルフ選手権」を制し、メジャー3勝目を手にした。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
-
マキロイが使うボールはアマチュアにも有効? テーラーメイド「TP5」「TP5x」&「プレイヤーズ グローブ」使用者リアル座談会<PR>
-
【連載コラム】「MODUS3」の誕生から共に歩んだ男… 全6モデルへの思い入れを日本シャフトの担当者と振り返る<PR>
-
クラブと体の「接点」は重要! テーラーメイドのツアーボール「TP5」「TP5x」と「プレイヤーズ グローブ」は細部までこだわった逸品<PR>
-
ナイスショット連発で上重アナも仰天!? キャロウェイ「ELYTE」シリーズをラウンドで使用するとアマチュアにとって大きな恩恵が!<PR>
-
6/22まで【クイズに答えて200名さまに抽選で当たる!】Taylor Made Golf(テーラーメイドゴルフ)ボール
ranking