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女子は休まない! 岩井千怜ら35名が5000キロ移動して全米女子OPへ 「平場→メジャーの2週連続V」達成者は男子の2倍
岩井千怜が米女子ツアー「リビエラマヤオープン・アット・マヤコバ」で優勝。次戦のメジャー「全米女子オープン」の会場があるウィスコンシン州への移動は5000キロの強行軍だが、岩井と同じく連戦となる選手は35名にも達する。男子はメジャー前週に休みを取る選手が多いだけに、女子のタフさが際立つ。
女子もチャーター便が用意されているが男子はプライベートジェット
米LPGAの先週の大会「リビエラマヤオープン・アット・マヤコバ」は、今季ルーキーの岩井千怜が圧勝。夢にまで見た米ツアー初優勝を飾って、現地メキシコと日本のゴルフファンを大いに歓喜させた。

この大会に出場していた選手の中で、今週の全米女子オープンにも出場する選手は、実に35名もいたと知らされて仰天させられた。
参考までに、一般的な交通事情をご紹介すると、メキシコのマヤコバから全米女子オープンの会場、エリンヒルズがあるウィスコンシン州への移動は、国境を越えてアメリカ大陸を縦断する形で北上することになる。
もちろん、陸路で移動する選手はまずいないと思うのだが、その移動距離は5000キロメートル超に及び、約50時間、ハンドルを握り続けることになる。
空路はチャーター便やプライベートジェットが利用可能なら、乗り継ぎがない分、楽ではあるが、一般の航空会社のフライトとなると、シカゴなどのハブ空港で乗り継ぐことになり、丸一日に近い長時間移動を余儀なくされることになる。
今大会では、コース最寄りのカンクン空港から全米女子オープン会場近郊のジェネラル・ミッチェル空港まで、チャーター便が用意されていた。そうしたサポートは、以前の米LPGA選手にとっては夢のような話であり、昨今の選手が恵まれた環境にあることは間違いない。
しかし、それでもなお、長距離移動と連戦の疲労を覚悟してメキシコの大会に赴き、翌週にメジャー大会の全米女子オープンに挑むというスケジュールを35名もの選手が組んでいたことには、とても驚かされた。
35名のうちの5名は日本人で、岩井千怜と明愛の姉妹、勝みなみ、吉田優利、竹田麗央という顔ぶれだった。
男子ゴルフの世界に目をやると、メジャー大会の出場資格を持っていて前週大会に出場するPGAツアー選手は、ケースバイケースではあるが、平均的にはせいぜい15~20名前後と言っていい。
しかも、PGAツアー選手のトッププレーヤーの多くはプライベートジェットで移動しており、試合会場と空港の間の移動には、毎週、コーテシーカーも支給されている。メジャー大会ではそれ以上のサポートが必ず準備されており、移動に関しては女子より男子のほうが、以前からはるかに恵まれた環境にある。
それでも、男子選手はメジャー大会前週をどちらかというと休みがちなのに対し、女子は多数の選手が前週の大会にも翌週のメジャー大会にも元気ハツラツで臨んでおり、女子選手は心身ともにタフだなあと感心させられる。
メジャー前週とメジャー本大会での連続優勝はLPGAが21例
こんな記録もある。メジャー前週の大会で優勝して、翌週のメジャー大会でも優勝した例は、女子の米LPGA選手では21例もあり、ミッキー・ライトは2回、ネリー・コルダも2回、アニカ・ソレンスタムは4回もこれを達成している。
今週、もしも岩井千怜が全米女子オープンでも優勝したら、女子のこの記録は「22例目」に伸びることになる。
一方、男子のPGAツアー選手では、このケースはこれまでに11例しかなく、女子と男子のこの数字の違いにも少々驚かされた。
そういえば、日本のエース・松山英樹も2017年にWGC(世界選手権シリーズ)のブリヂストン招待で優勝した翌週、全米プロで優勝争いに絡んだものの、最終日後半に崩れて悔し涙を流した。
もちろん、2週連続で試合に臨んでいたことだけが後半に崩れた直接的な原因だったわけではないが、連戦の疲れとストレスやプレッシャー、体調など、目に見えない何かが複雑密接に絡み合った結果、それがパフォーマンスに影響したという面は、あったのかもしれないと思う。
そうした現象は、いうまでもなく男女双方の選手に起こりうるはずである。だからこそ選手たちは、メジャー大会前週の大会に出るべきか、休むべきかと悩む。
ちなみに男子では、今季最初のメジャー大会、マスターズを制したローリー・マキロイは前週のバレロ・テキサス・オープンを欠場し、休養した上でオーガスタナショナルに臨み、悲願のマスターズ初制覇とキャリアグランドスラムを達成した。
メジャー第2戦の全米プロを制したスコッティ・シェフラーも、前週のトゥルーイスト選手権を欠場し、家族とゆっくり過ごした上でクエイルホロウ入りし、メジャー3勝目を挙げた。
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