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- “佐久間ルート”開通? 女子ゴルフ佐久間朱莉が見せた“奇想天外”な戦術にギャラリーも実況席もダマされた!?
国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」3日目。17番パー4で佐久間朱莉(さくま・しゅり)が見せた奇想天外な攻略ルートに注目が集まっている。
初日に“ぶっつけ本番”で試したもののボギー
◆国内女子プロゴルフ
アース・モンダミンカップ 6月26~29日 カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県) 6688ヤード・パー72
国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」3日目。17番パー4で佐久間朱莉が見せた奇想天外な攻略ルートに注目が集まっている。

この日スコアを2つ伸ばし、通算9アンダーでホールアウトした佐久間。2位タイとして前日から一つ順位を上げ、最終日最終組で今季3勝目を狙う。
周囲を驚嘆させたのは17番ホールで見せたクレバーな戦術だ。佐久間は410ヤード・パー4のこのホールでティーイングエリアに立つと、左サイドのギャラリーに移動を依頼。アドレスした方向は左隣の16番と17番を分かつ高い林の方向。迷いなく振り抜いた打球は林を越えて隣のホールに消えていった。
実はこのショット、17番のフェアウェイバンカーが改造されてリスクが増したことから考え出された戦術。確かにティーショットの着弾地点の左右にバンカーが口を開ける17番と違い、逆方向から打ってくる16番に同じ距離を打つと、バンカーがないエリアに打っていける。しかもセパレートする林は切れており、何の障害もなくグリーンをとらえられるアングルとなる。
佐久間は自らが開拓した攻略ルートを存分に生かし、2打目を“OKバーディー”の距離にビタづけするスーパーショットを披露。難なく沈めてこの日4つ目のバーディーとした。
この“佐久間ルート”に実況席からは驚嘆の声が。解説の服部道子も「すっごい左向いてるなと思って、カットボール(かなと思って)…、アレッと思ったアドレスでしたよね」とすっかりダマされた様子。「“佐久間ルート”になりそうですね」と感心しきりだった。
実は“佐久間ルート”を使うのは今大会2回目。解説の服部は「(2打目の)距離感を見ると練習してたんでしょうね」と分析したが、練習ラウンドで左はOKと確認していたものの隣にプレーヤーがいたので試しておらず、初日に“ぶっつけ本番”で敢行したのだという。このときは残念ながらボギーに終わったが、3番ウッドでティーショットを打った2日目(パー)を経て、ムービングデーに再度チャレンジした奇策がぴったりハマった格好だ。
広々としたコースが多い米ツアーや高い樹木でセパレートされていないリンクスではたまに採用される戦術だが、林間や丘陵のコースが多い日本ではあまり見られない。22歳の自由な発想による“佐久間ルート”、次も最終組だけに16番は気兼ねなく使うことができる。
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