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- ディアマナの圧倒的な高品質・信頼性の秘密とは? 第6世代の「白」「青」「赤」を打ち比べて検証
三菱ケミカルのフラッグシップブランド「ディアマナ」は、アスリートゴルファーから20年以上も信頼され続けてきたシャフトです。ただし、モデルごとの性能差が分かりづらいとの声もちらほら聞かれます。そこで、ゴルフライターの鶴原弘高が新シリーズとして展開されている「ディアマナ WB」「ディアマナ BB」「ディアマナ RB」の3モデルを試打。あらためて性能の違いをレポートします。
シャフトの原料から開発できるのが三菱ケミカルの強み
最初に言っておくと、三菱ケミカルのシャフトの良さは圧倒的な高品質さと精度の高さにあります。そもそも同社は世界的なシェアを持つ素材メーカーです。それゆえゴルフ用カーボンシャフトを原料から開発できるのが最大の強みとなっています。

先進的な素材と設計で作られた高性能なシャフトは、徹底的に品質管理がされていて、製品精度が極めて高いのも特長です。最新の第6世代となったディアマナでは、重量帯やフレックスが異なってもバット径をほぼ同一にするといった前代未聞の偉業までやってのけています。これは製品のクオリティーだけではなく、ゴルファーのフィーリング面にまで配慮して製品開発されていることを意味します。
また、第6世代ディアマナは40グラム台のR2から80グラム台のTXまでの幅広いラインアップも魅力です。特にアスリートゴルファーがフェアウェイウッドによく装着する80グラム台のウッドシャフトは市場でも少ないため、リシャフトユースとしてもディアマナはアスリートにとってありがたい存在です。
色の違いで性能の違いが分かりやすく回帰した第6世代
そんなディアマナですが、ここ数年はゴルファーから「モデルごとの性能差が分かりづらい」と言われてきました。特に前世代(第5世代)のディアマナでは、「TB」「PD」「GT」といったモデル名のみから、どんな性能なのかを推測するのは困難でした。
たとえゴルフ経験が長くてシャフトに詳しい人であっても、Bはブルーボード(「ボード」の意味は後述)の頭文字だから中調子だろう、Dはブラックの系統だから元調子系かもしれない、GTはいったい何だろう、みたいな感じになっていたのです。

それが最新の第6世代になって、これまでのディアマナの歴史を継承する名称に回帰したことで、かなり分かりやすくなっています。「WB」はホワイトボードの頭文字となっていて、コスメのポイントカラーにも白が使われ、これはディアマナでは昔から元調子系のシャフトを意味します。「BB」は、ブルーボードの頭文字で青が使われている中調子系。「RB」は、レッドボードの頭文字で赤が使われている先調子系という具合です。ちなみにボード(Board)というのは、シャフトのディアマナロゴが描かれているサーフボードのような楕円のデザインに由来しています。

ただし注意点もあります。新作シリーズではメーカーカタログでの調子がこれまでとは少し異なり、「WB」は元調子、「BB」は中元調子、「RB」は中調子となっています。「RB」が先調子や先中調子でないのは、近年の高慣性モーメントの大型ヘッドに対応するために従来よりもシャフト先端部を硬く仕上げてあるからです。とはいえ、第6世代のシリーズを相対的に見ると、従来どおりのしなり特性の違いになっています。
説明が長くなってしまいましたが、今回はディアマナの「WB」「BB」「RB」を60グラム台のフレックスXで試打して性能を検証しました。ヘッドはミズノ「JPX ONE ドライバー」のロフト10.5度を調整機能でマイナス1度に設定しています。
BB:無駄な動きをせずヘッドのコントロール性がすこぶる良い
まずは、3つのモデルのなかでは中間的な性能だと思われる「BB」から試打をしました。全体的にシャフト全域での剛性が高く、かなりしっかり感があります。筆者がヘッドスピード44m/sで試打をすると、フレックスXはオーバースペックに感じられて、試打シャフトはSにすべきだったと早々に後悔したぐらいです。

「BB」は手元側と先端側の強度が高く、そのぶん中間部がしなっているように感じられます。特徴的なのはシャフト自体にハリ感があって、ヨレるような雰囲気が一切ないところ。無駄な動きをしないので、ヘッドのコントロール性がすこぶる良いです。プレーヤーの意思をヘッドに100パーセント伝えられるようなシャフト性能といえます。カタログでは中元調子となっていますが、著者の体感としては典型的な中調子のシャフトです。一般的には“クセがない”とか“万人受けする”といった表現が用いられるタイプになります。
WB:インパクトを厚く入れやすくフェース上目でヒットしやすい
次に「WB」を打ってみると、トップからの切り返し時に中元部がしなっているのが手に伝わってきます。「BB」のしなるポイントが、そのまま手元側に寄っているようなフィーリング。こちらもシャフト全域に強靭さがあって、ヘッドのコントロール性がとても良いです。

手元側がしなるぶんインパクトでヘッドを厚く入れやすく、フェースの上目でボールをヒットしやすいのが特徴的です。結果的に「BB」よりも低スピン弾道になる傾向がありました。球のつかまりは予想したよりも悪くないです。ゴルファーから“白マナ”との愛称で呼ばれていた昔ながらのホワイトボードは、右にスッポ抜けるような球が出がちでしたが、第6世代のディアマナは元調子でも出球はストレート。このあたりに素材や設計の進化を感じました。
RB:オートマチックに中間から先端が戻ってきてアッパー軌道になりやすい
最後に「RB」を打ってみると、切り返し時の手元の硬さは「BB」と同等に感じられますが、異なるのはプレインパクトからのシャフト挙動です。オートマチックに中間から先端が戻ってくるため、ヘッドがアッパー軌道になりやすいのが特徴。体感的にはほんの少しのしなり戻りなのですが、筆者が打つとヘッドが上向きになりすぎて、如実に薄い当たりが増えてしまいました。

著者のスイングはもともと中元調子や手元調子のシャフトと相性が良いタイプです。筆者には「RB」は合いませんでしたが、手元側にしっかり感がほしい人で、シャフトでアッパーに打ちたい人、または弾道の高さをシャフトによって補ってほしい人にとっては、「BB」よりも「RB」のほうが良い結果が得られる可能性が高いです。
強靭さがあってへこたれず、重量やフレックスを変えてもブレない性能
ディアマナの第6世代「BB」「WB」「RB」に共通しているのは、シャフト自体の強靭さです。単純に硬いという意味ではなく、ゴルファーがシャフトに力を掛けていったときに無駄にしなりすぎたり、ねじれたりすることがありません。筆者は過去に「WB」の40グラム台フレックスSをテストしていたことがありますが、その時にもきちんとインパクトできるシャフト自体の強さを感じていました。単純な重量やフレックスとは違った部分で、素材と設計の良さがゴルファーにブレない強さを感じさせているのだと思います。

三菱ケミカルには「テンセイ」のシリーズもありますが、この強靭さをまとっているのが「ディアマナ」の最大の特徴です。アスリートゴルファーがボールコントロールをしやすく感じる肝の部分にもなっています。
試打・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打レポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
【取材協力】フライトスコープジャパン

今回の取材はフライトスコープジャパン本社内のパフォーマンススタジオをお借りし、「FlightScope MEVO Range」と「Pro V1 RCT」ボールを用いて計測を行いました。
公式サイトhttps://flightscope.co.jp/
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