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スロープレーに大甘なPGAツアーが「組ごとに何時間かかったか」を初めて公表 ベテラン選手に名指しされたモリカワらの結果は?
PGAツアーは先週の「ロケットクラシック」からプレーにかかった所要時間をホールごと、組ごとに集計し、公式HP上で公開するという新施策を開始した。スロープレーに甘いといわれた同ツアーは変わるのか?
フェアウェイからは5.1秒、ラフからは4.9秒早くなった
PGAツアーがスロープレー改善に向けて、ついに具体的な動きを見せ始めた。
先週の「ロケットクラシック」からは、プレーにかかった所要時間をホールごと、組ごとに集計し、公式HP上で公開するという新施策が開始されている。これは、ペース・オブ・プレーの改善に向けたPGAツアー史上初の大きな前進である。

スロープレーはゴルフ界全体の長年の懸案事項であり、マスターズを主催するオーガスタナショナルや全米オープンを主催するUSGA、全英オープンを主催するR&Aは、スロープレーヤーに罰打を課すという具体的な施策を10数年以上前から実施している。
女子ゴルフのLPGAは、スロープレーが最も顕著に見られるツアーということで危機感を感じており、USGAやR&Aが定めているペース・オブ・プレーに関するルールに加え、さらに独自のスロープレー対策を打ち出して、すでに実施している。
しかし、男子のPGAツアーは「スロープレーに罰打を課した例は皆無に近い」「選手に忖度している」「甘すぎる」「何の対策も講じていない」などと批判され続けてきた。
そんな中、PGAツアーは今年3月の「ザ・プレーヤーズ選手権」開幕前の会見で、スロープレーに対する厳罰化の具体的な施策を発表し、周囲を驚かせた。
発表された施策は主に2つだった。まず一つは罰打の厳罰化だ。現行のゴルフルールにおいては、スロープレーの警告は2回目で1罰打が課される決まりになっている。しかし、下部ツアーのコーン・フェリーツアーとその下に位置付けられているPGAツアー・アメリカスでは「警告1回で即1ペナ」という新たな規定が設けられ、4月14日から実施されている。
もう一つは、PGAツアーとコーン・フェリーツアーにおいて、距離測定器の使用を試験的に認め、それがプレーペースの改善につながるかどうかを観察・判定するというもので、PGAツアーでは4月の「RBCヘリテージ」から5月の「トゥルーイスト選手権」までの4週間実施された。
その結果、多くの選手やキャディーが距離測定器を使用した4週間のテスト期間においては、プレーペースが大幅に改善されたことが分かった。
とりわけ、パー5に要した時間とグリーンの手前40~60ヤードからのアプローチショットに要した時間が最も顕著に短縮されたのこと。
ショットリンクが示した数字を見ると、フェアウェイから打った場合は5.1秒、ラフからのショットは4.9秒、スピードアップされたことが分かる。
そして、選手たちの75%が「今後も試合で距離測定器を使いたい」と答えている。PGAツアー関係者の間からも「そうなる可能性はきわめて高い」といった声が聞かれている。
ただし、プレーペースは出場人数やコースセッティング、天候、コースの諸事情など、さまざまな要素に左右されがちであり、この4週間で所要時間が短縮された理由が、必ずしも距離測定器のおかげだったと言い切ることはできないだろう。
逆に言うと、「距離測定器を使用することでプレーペースが遅くなることはない」とは言い切っても良さそうである。
ファンの反応はどうかといえば、ゴルフを始めたときから距離測定器を使用している若い世代からは「距離測定器を使うのは当たり前」「プロが試合で使っていても何の違和感もない」と肯定的に受け止められている。
しかし、年代が上がるにつれて、「プロが距離測定器を試合で使うなんて、プロらしくない」等々、否定的なリアクションが増える傾向にあるという。
コーン・フェリーツアーとPGAツアー・アメリカスで実施されている「警告1回で即1ペナ」の施策も、明らかに効果が得られており、同ツアーのオフィシャルによると、「以前は1日に10回ほど出されていた警告が、この新ルールを採用してからは1回に減った日もある」とのこと。やはり「1ペナ」効果は絶大である。
さらにPGAツアーでは、ルールの裁定に要する時間も全体のプレー進行に影響すると考え、「ビデオレビューセンター」なるものを設置し、試験的に稼働させている。
これは、コース上の各所に配置されているルール委員をリモートでコントロールするための「中央センター」のようなもの。コース内の各所に取り付けられた数十台のカメラから送られる画像を常にチェックし、ルールの裁定が求められそうな状況を発見すると、すぐさまコース上の最寄りの場所にいるルール委員に連絡し、その場所へ急行させる。
状況説明とルール裁定に向け得たアドバイスも、このビデオレビューセンターからルール委員へ、あらかじめ送られるため、実際の裁定における時短効果はきわめて高く、「1ラウンドで平均5分以上、スピードアップにつながった」そうだ。
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