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PGAツアーが株式1350億円分を一部選手とOBに付与 不透明な基準に“選外”レジェンドが「なぜ俺がもらえない!」と怒り心頭
PGAツアーが営利活動を行う新会社「PGAツアー・エンタープライズ」を設立。一部の現役選手やOBにその株式1350億円分を付与する。しかし、もらえる人、もらえない人の選考基準が不透明なことで、不満が噴出している。
「口外したら株式付与を取り消されてしまう」
PGAツアー・エンタープライズが営利法人として設立されたことに伴い、PGAツアーは一定の条件や資格を満たした選手に株式を付与することを2024年2月に発表。その行方が注目されている。

株式付与とは、活躍度や貢献度に対する報酬として、あるいは、その営利法人に長く在籍して今後の活躍や貢献を期待して株式やストックオプションが授けられる制度である。
PGAツアーでは、総額9億3000万ドル(約1350億円)相当の株式が、4つのカテゴリーに当てはまる総勢193名の選手に付与されることが昨年2月に発表されていた。
「カテゴリー1」では、キャリアを通してのパフォーマンスが評価された36名に総額7億5000万ドルの株式が付与される。
「カテゴリー2」では、過去3年間のパフォーマンスによって選ばれた64名に総額7500万ドル。「カテゴリー3」では、フルシード選手の中から選出された36名に3000万ドル。そして「カテゴリー4」では、PGAツアーへの貢献度などが高く評価されたレジェンド36名に7500万ドル相当が授けられる。
すでにこの4カテゴリーの「株式付与リスト」に選ばれた選手には「選ばれた」という旨の通知があり、選に漏れた一部の選手にも「選ばれなかった」という残念通知があった模様だ。
とはいえ、この「株式付与リスト」は非公開とされており、米ゴルフウイークによると、選ばれた選手は「秘密を守ります」という契約書にサインさせられているとのこと。「口外したら株式付与を取り消されてしまう」と身構えており、「僕は選ばれました」とは言わないように心がけている様子だ。
しかし、つい先日、付与対象者がようやく決まったカテゴリー4では、自分が選ばれると固く信じていたにもかかわらず、まさかの残念通知を受け取ったレジェンドたちが、「これが黙っていられるか!」と怒り心頭の様子だ。
コトを一層悪化させているのは、株式付与リストの一部が、どこかから漏れ出していること。そのため、付与対象に「選ばれた人」と「選ばれなかった人」の対比が、大いに物議を醸している。
「終始PGAツアーをサポートし、モナハン会長を応援してきたのに…」
レジェンド対象の株式付与リストから漏れたという予想外の残念通知を受け取って激怒している筆頭は、英国出身の80歳のトニー・ジャクリンと、やはり英国出身の67歳、ニック・ファルドだ。
ジャクリンはメジャー2勝を含むPGAツアー通算4勝の実績。ライダーカップでもめざましい活躍を披露し、世界ゴルフ殿堂入りも果たしている文字通りのレジェンドである。しかし、どうしたことか、株式付与リストから外されてしまったことが分かった。
「私はPGAツアーがPGA・オブ・アメリカから独立するときも、独立直後の大変だった時期も、すべての選手会に出席し、ツアーを全力で支えてきた。(ジェイ・)モナハン会長とは、彼が会長どころかPGAツアーに入る以前から四半世紀以上の長い付き合いだ。彼を長年応援し、サポートしてきた。昨年、株式が付与されることが発表されたときも、私はモナハン会長に会って確認もした」
そう振り返ったジャクリンは「それなのに、私の長年の貢献は何一つ評価も感謝もされず、何も授けてもらえないということか……」と肩を落としている。
ジャクリン同様、いやそれ以上に驚きを隠せない様子なのが、メジャー6勝を挙げて「世界最強の男」と呼ばれたファルドだ。
株式付与のカテゴリー4の対象となるためには、いくつかの条件が定められており、ファルドは「私は条件や資格をもしかしたら勘違いしているかもしれないと不安に思って、何度もモナハン会長に電話をしたが、いつも不在だと言われて話せなかった。コールバックしてほしいと伝言もしたが、モナハン会長からのコールバックは、ただの一度もなかった」という。
説明もされないまま、挙句に一方的に「選外」と告げられたファルドの怒り方は尋常ではない。
米メディアの分析によると、1980年代終盤ごろ、米欧両ツアーで戦うことを希望したファルドは、PGAツアーの義務試合数「15試合」という規定に関して、ツアー側と議論になり、挙句にPGAツアーの出場資格を突き返したことがあった。
その結果、1990年代序盤以降のファルドのPGAツアーにおける出場試合数は年間9試合程度にとどまった。「それが原因で、株式付与リストに入るための出場試合数の条件を満たせなかったのではないか」と見る向きもあるが、真相は不明である。
ファルド自身は、「私は世界ランキング1位になった王者だ。1990年にはプレーヤー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。80年代から90年代にかけて、私は大物だといわれていた。(引退後も)ゴルフ中継のTV解説者を18年間も続けた。そして、リブゴルフとの対立騒動では、終始、PGAツアーをサポートする立場でコメントし、モナハン会長を応援してきた。それなのに……」と不満を爆発させている。
ジャクリンやファルド以外にも、アイルランド出身のパドレイグ・ハリントン、オーストラリア出身のデビッド・グラハムなども「選外」となった。
プレジデンツカップ創設後の世界選抜チームのキャプテンも務めたグラハムは、「オーストラリアやアジア地域のゴルフを世界レベルに導いたのは間違いなくグラハムだ。彼はまさしく最大のレジェンドの一人だ。それなのに、リストから外されたのはおかしい」と、同じオーストラリア出身のアダム・スコットも怒りの声を上げている。
ジャクリンもファルドもハリントンもグラハムも、PGAツアーや世界のゴルフの土台を築き、盛り上げてきた貢献者だ。「それなのに」と憤慨している彼らの怒りは、「ごもっともだ」と私も思う。
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