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- 一番厄介な1~2メートルの下りスライス… カップの右側に外しちゃうのは一体なぜ?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、女子メジャー今季初戦「シェブロン選手権」を制したネリー・コルダ選手のパッティングに注目しました。
まずは「深いライン」と「浅いライン」をイメージ
「シェブロン選手権」で初日から首位を守る完全優勝を達成し、世界ランキング1位に返り咲いたネリー・コルダ選手。ウイニングパットは約3メートルの下りスライスラインでした。
後続と5打差があったとはいえ、この距離とラインのパーパットはしびれるもの。コルダ選手は絶妙なタッチとライン取りでカップの真ん中から沈めましたが、1~2メートルの下りスライスラインを苦手にしている人は多いのではないでしょうか。

“入れごろ、外しごろ”の下りスライスラインを沈めるには、まずタッチを決める必要があります。ボールが転がる強さとスピードは、2本のラインを想像するとイメージしやすくなるはずです。
1本は、一番切れる「深いライン」。ゆっくりとボールが転がり、最後のひと転がりでカップの左側からコロンと入るイメージです。もう1本は、一番直線的な「浅いライン」。スピーディーに転がってストンとカップインする姿を想像してください。
2本のラインをイメージしたら、その幅の中で自分の感覚と最もフィットする方向とスピードを選択すれば、カップインの確率はアップします。
“ツマ先下がりに見える景色”がアドレスを狂わせる
また、下りのスライスラインでは、狙った所よりも右に打ち出しやすい点にも注意が必要です。打ち出しがズレるのは“景色”が変わることが大きな要因でしょう。
一般的に、パッティング時のボール位置は目の真下が理想とされています。このポジションにボールを置くことで、打ち出す方向と目線がそろいやすくなるからです。
しかし、スライスラインでは目の真下よりも外側にボールをセットしがち。ボール位置がいつもより遠くなるのは、ツマ先側が下がっている、もしくは下がって見えるから。「ツマ先側が下がっている」と感じると、無意識にバランスを取ろうとして、カカト側に重心をかけることになります。
重心が後ろにくると、目の位置も後ろにズレてボールの位置が合わなくなるのです。
セットアップ段階でのミスを防ぐためには、特にスライスラインで重心がどこに乗っているのか、足裏の感覚を研ぎ澄ませることが大切。足裏を意識するのが難しい場合は、少しだけ覆い被さるようにアドレスしましょう。これだけでも、ボール位置が狂いにくくなります。
また、スライスラインでなくてもカップの右に外す傾向がある人は、アドレスで右肩が下がっている可能性があります。パッティングのアドレスは、肩のラインを地面と平行にするのがセオリー。しかし、右手を下にする順手グリップでは、どうしても右肩が下がりやすくなってしまいます。
肩を平行にするには、クロスハンド・グリップにするといいでしょう。そのままストロークしてもいいですし、違和感がある人は、一度クロスハンドで握ってから順手にグリップし直すことで、肩の高さを合わせやすくなります。
スライスラインが苦手な人、パットを右に外しやすい人は参考にしてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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