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- 河本結Vで国内メジャー世代通算勝利は「11」に! 黄金世代が作る“前人未到の記録”とは?
河本結(かわもと・ゆい)が国内女子メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」を制し、黄金世代5人目のメジャーチャンピオンになった。改めて際立つ“最強世代”の層の厚さに迫った。
黄金世代5人目の戴冠
圧倒的な層の厚さを誇る1998年度生まれの黄金世代からまた新たなメジャーチャンピオンが誕生した。国内女子ツアー今季メジャー第1戦「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」を河本結が制して黄金世代5人目のメジャー覇者となり、学年別(日本人選手のみ)最多人数記録を更新した。
優勝スコアの1オーバーは2023年に同じ茨城ゴルフ倶楽部西コースで開催された「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」(優勝スコア1オーバー)以来、ツアー全体で3年ぶりのオーバーパー。もともと難易度の高いセッティングに加え、強い風が吹いたことから壮絶なガマン比べの展開となった。
河本は終盤、通算3オーバーの首位に並んだ状況から17番パー5で3打目をピッタリつけるバーディーで一度は明け渡していた単独首位に返り咲く。そして前日ダブルボギーを叩いた18番パー4では2打目を1メートルに寄せて連続バーディー。激戦に終止符を打った。

通算5勝目にして初のメジャータイトル。黄金世代では5人目の戴冠だ。
黄金世代で初めてメジャーに勝ったのは畑岡奈紗だった。2016年の「日本女子オープン」、17歳の高校3年生だった畑岡は4打差5位タイで迎えた最終日にこの日ただ1人の60台となる68をマークして逆転。アマチュアで初めてのメジャーチャンピオンに輝いた。畑岡はここまで「日本女子オープン」3勝、「日本女子プロ」1勝とメジャーで計4勝を挙げている。
2人目は渋野日向子である。2019年の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」、渋野はペ・ソンウ(韓国)との接戦を1打差で制して初優勝をメジャーで飾った。この3カ月後に「全英女子オープン」で世界のメジャーチャンピオンになったことは周知のとおりだ。
3人目は原英莉花。2020年の「日本女子オープン」で小祝さくらとの黄金世代対決に勝ってつかんだものだった。原は同年の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」にも勝ってメジャー連勝。2023年には2度目の「日本女子オープン」制覇を果たしている。
4人目が勝みなみ。2021年「日本女子オープン」で6打差の圧勝を飾ってみせた。勝は翌年の「日本女子オープン」で樋口久子、畑岡に続く史上3人目の大会連覇を成し遂げている。
学年別勝利数は歴代3位
勝が「日本女子オープン」に勝った時点で黄金世代は学年別のメジャーチャンピオン最多人数新記録を樹立していた。その後も追いつく世代はなく、今回の河本の優勝で最多人数記録を更新したわけだ。
計3人の歴代2位は1951年度生まれ(大迫たつ子、岡本綾子、永田富佐子)、1962年度生まれ(塩谷育代、中野晶、小林浩美)、1985年度生まれ(宮里藍、横峯さくら、藤田さいき)、1995年度生まれ(永峰咲希、金澤志奈、堀琴音)、2003年度生まれ(竹田麗央、川﨑春花、神谷そら)の5学年。メジャー覇者がいない学年も少なからずあり、1990年度生まれ以降では、1990、91、93、97年度と2004年度以降が該当する。
数々のスター選手を輩出してきた黄金世代も近年は主力級が相次いで米国に拠点を移したことと、若い世代の台頭などもあってメジャー優勝から遠ざかっていた。今回の河本は黄金世代としては2023年「日本女子オープン」の原以来3年ぶりのメジャーV。世代通算11勝目となった。
学年別のメジャー優勝数では樋口が1人で17勝している1945年度生まれ、大迫や岡本ら1951年度生まれの14勝に次ぐ歴代3位である。
黄金世代には世代最多の国内12勝を挙げている小祝さくら、今季2勝と好調の髙橋彩華らまだメジャーに勝っていない実力者がいる。今後もメジャーチャンピオンの人数を増やす可能性は十分にありそうだ。
文・宮井善一(みやい・ぜんいち)
1965年和歌山県生まれ。スポーツニッポン新聞社ゴルフ担当記者を経て2004年にフリーのゴルフライターに。ゴルフ雑誌などへの執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動し、現在は日本ゴルフ協会のゴルフ学芸員として日本ゴルフ殿堂、JGAゴルフミュージアムなどに携わっている。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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