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- 菅沼菜々の劇的チップインに学ぶ アプローチ上達に必要な“飛ばさない感覚”とは?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、国内女子ツアー「NTTドコモビジネスレディス」を制した菅沼菜々(すがぬま・なな)選手のアプローチに注目しました。
下り傾斜で威力を発揮する“飛ばさないアプローチ”
54ホール短縮競技となった2週前の「NTTドコモビジネスレディス」は、菅沼菜々選手の優勝で幕を閉じました。2位と2打差の単独首位からスタートした最終日は、2番から3連続バーディーを奪い、10番でもスコアを伸ばして後続を突き放します。
しかし、12番では30センチのパーパットを外して痛恨のボギー。流れが変わってもおかしくない場面でしたが、続く13番でチップインバーディーを奪い、見事にバウンスバックを果たしました。本人も「入っていなかったら流れが変わっていたと思う」と振り返ったように、優勝を大きく引き寄せる一打だったといえるでしょう。
その後も16番、17番でバーディーを奪取。最終的には通算18アンダーまでスコアを伸ばし、2位に5打差をつける圧勝でツアー通算4勝目を飾りました。

今回注目したいのは、13番のアプローチです。グリーンエッジからの3打目は、ピンまで約15ヤード。手前にはマウンドがあり、ラインは上ってから下るスライスラインでした。
56度のウェッジで、3~4ヤードほどキャリーさせるイメージでアプローチ。ボールは着弾後に勢いよく転がり、そのままカップへ吸い込まれました。
しかも、この時はボールに泥が付着していたため、本人は「絶対に入らない」と感じていたそうです。イメージより少し強めに出たと振り返っていましたが、それでも難しいラインにしっかり乗せた技術は見事でした。
このように、グリーンエッジから下り傾斜が強い場面で有効なのが、“飛ばさないアプローチ”です。菅沼選手は3~4ヤードほどキャリーさせていましたが、アマチュアゴルファーも1~2ヤードのキャリーを打つ練習をしておくと、アプローチの精度が大きく向上します。
その理由は、体と腕を同調させた動きが身につくから。手先でクラブを操作する打ち方では、1~2ヤードという微妙な距離感を安定して打ち分けるのは難しくなります。体と腕をシンクロさせることで、イメージした地点へボールを運びやすくなるのです。
また、手打ちスイングの“飛ぶ打ち方”をベースにアプローチをしていると、短い距離を打つ際にインパクトで力加減を調整しようとして緩みが生じやすくなります。その結果、チャックリやトップといったミスにもつながります。
左足体重&狭いスタンスが寄せを安定させる
1~2ヤードのキャリーを打つためには、“飛ばないアドレス”を作ることが重要です。もっともシンプルなのは、今回の菅沼選手のようにスタンス幅を狭くし、クラブを短く持って、クラブを吊るように構えること。さらに左足体重を意識すると、入射角が安定するだけでなく、体もスムーズに回転しやすくなります。
スイング中に意識したいのは、「バックスイング小さめ、フォロー大きめ」です。アプローチは左右対称の振り幅が基本といわれますが、実際には左右対称を意識すると、バックスイングが大きくなりすぎる人が少なくありません。
すると、「上げすぎた」と感じた瞬間にダウンスイングで調整が入り、インパクトが緩んでしまいます。
そのため、あえて「フォローを大きく出す」意識を持ったほうが、結果的にバランスの取れた振り幅になりやすいのです。自分の感覚と実際の動きに差があるケースも多いため、動画でスイングを確認してみるのもオススメです。
もし手打ちのクセが抜けない場合や、インパクトで強弱をつけてしまう人は、クロスハンドでクラブを握り、1~2ヤードのキャリーを打つ練習を試してみてください。手首の余計な動きが抑えられ、体と腕を同調させやすくなります。
1~2ヤードのキャリーを打つ練習は、ツアープロも取り入れている定番ドリルの一つです。皆さんもこのドリルで、寄せの技術を磨いてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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