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- ネリー・コルダとジーノ・ティティクルの2強時代は続くのか 米ツアーデビュー後の成績とスイングを比較
米女子ツアーで“2強”といえるネリー・コルダとジーノ・ティティクル。昨年2月以降、世界ランキングトップ2を維持する2人の、米ツアーデビュー後の成績やスイングの特徴を比較しました。
ジーノ・ティティクルがネリー・コルダに接近
7日から開催された米ツアー「みずほアメリカズ・オープン」で、ジーノ・ティティクルが今季2勝目を挙げました。これにより、4月にネリー・コルダに奪われた世界ランキング1位の座を再び視界に捉えています。

昨年2月以降、世界ランキングのトップ2はコルダとティティクルが占めています。長く米ツアーをけん引している2人ですが、“同じくらい強い”ように見える一方で、それぞれに異なる特徴があります。
2017年に米ツアーデビューしたコルダは168試合、2022年にデビューしたティティクルは92試合に出場。ここでは、2人のこれまでの成績とスイングの特徴を比較します。
コルダ、好調時は圧倒的な強さを発揮

コルダは、今季メジャー初戦「シェブロン選手権」で優勝して世界ランキング1位に返り咲き、続く「リビエラマヤオープン」でも優勝しました。これで今季6戦3勝、さらに2位が3回(タイ含む)となっています。
現在の快進撃からは、2024年シーズン序盤の連勝劇を思い出させます。この年はシーズン2戦目から「シェブロン選手権」まで5連勝を達成。その後、7位を挟んで再び優勝し、開幕8戦6勝という圧倒的な強さを見せていました。
一方で、コルダは脆さも併せ持っています。2024年シーズン9試合目の全米女子オープンでは、優勝候補として臨みながらパー3で「10」を叩くなどして予選落ち。その後も調子を取り戻せず、3試合連続予選落ちを喫しました。
さらに昨季はトップ5入りこそ多かったものの勝ち切れず未勝利。ポイントランキングは5位に入ったものの、コルダにしてはやや物足りなさの残るシーズンとなりました。
好調時には圧倒的な強さを発揮する一方、一度調子を落とすと立て直すまでに時間を要する――それがこれまでのコルダの特徴といえます。
ティティクル、メジャー無冠も抜群の安定感
コルダと“2強時代”を築きつつあるのが、昨季年間女王で現世界ランキング2位のジーノ・ティティクルです。
コルダが世界ランキング1位に返り咲くまでは、ティティクルがその座に立っていました。昨年8月にコルダを抜いて以降、長く1位を維持してきました。
ティティクルの最大の武器は安定感です。昨季は20試合に出場して3勝、トップ10入り14回、予選落ちはわずか1回でした。
コルダのような派手な連勝こそありませんが、米ツアーデビュー以降の通算予選通過率、トップ10率はいずれもコルダを上回っています。
さらに特徴的なのは、高額賞金大会での強さです。優勝賞金がツアー史上最高額の400万ドルとなった「ツアー選手権」を、2024年、2025年と連覇しました。
その結果、米ツアーデビュー以降92試合で獲得賞金は1831万2120ドル。168試合出場のコルダは1895万3276ドルで、ティティクルはコルダの半分強の試合数でほぼ同額を稼いでいます。効率よく賞金を積み重ねていることが分かります。
スイングを比較
コルダとティティクルのスイングは対照的です。身長178センチのコルダは、長いリーチを生かすため、体の動きを抑えたスイングを行います。顔の向きを大きく変えずにバックスイングし、ダウンスイングでは右脚を粘らせながらインパクトへ向かいます。
一方のティティクルは、全身をダイナミックに使うタイプ。バックスイングでは顔の向きを変えながら深く体を回転させ、大きなアークを形成します。ダウンスイング以降も全身を使って振り抜き、力強いフィニッシュへつなげています。
共通点として挙げられるのは、トップ・オブ・スイングの形です。2人ともクラブがスクエアポジションに収まっており、再現性の高いトップを作っています。
続く2強時代
コルダはメジャー3勝を誇る一方で、賞金女王のタイトルはまだ獲得していません。7勝を挙げた2024年シーズンも賞金ランキングは2位で、ティティクルを上回ることはできませんでした。賞金女王は、今後の大きな目標の一つといえるでしょう。
一方のティティクルは、多くのタイトルを獲得しているものの、メジャー優勝だけがありません。
これまで92試合で予選落ちは8回ありますが、そのうち5回がメジャー大会です。これは、メジャー制覇への思いの強さが表れているとも考えられます。無冠返上には、よりフラットな精神状態でプレーできるかが鍵になるかもしれません。
まだ手にしていないタイトルを抱える2人。コルダは27歳、ティティクルは23歳と年齢的にも若く、2強時代は今後もしばらく続いていきそうです。
解説:野洲明
ゴルフ活動家。各種スポーツメディアへの寄稿やゴルフ情報サイトの運営を行う。多くのゴルファーを見てきた経験と科学的根拠をもとに、論理的なハウツー記事を中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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