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- 韓国女子プロたちが日本ツアーを“ベタ褒め”する理由 パク・ヒョンギョン初Vで改めて見えた「環境力」
韓国ツアーのトップ選手や現地記者が口をそろえて評価したのは、日本女子ツアーの賞金額だけではない「プレー環境の良さ」だった。その理由と、日本ツアーが持つ魅力を現場から探った。
韓国記者も驚く会場の雰囲気
◆国内女子プロゴルフ 第16戦
EARTH MONDAMIN CUP 6月25~28日 カメリアヒルズCC(千葉県) 6699ヤード・パー72
「日本ツアーはいつもこんな規模でトーナメントを開催しているのですか?」
日本でのゴルフトーナメント取材は初めてだという韓国「イーデイリー」のチュ・ミヒ記者は、国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」の会場の雰囲気に目を丸くしていた。
会場に入れば、ひときわ大きなギャラリースタンドが目に飛び込んでくる。コースの美しさやグリーンの仕上がりの良さ、さらにチケットが1万2000円と伝えると驚いていたが、ギャラリープラザの飲食がすべて無料だと知ると納得した表情を見せた。
何よりも関心を示していたのは、選手がプレーに集中できるよう、コース整備や練習環境、運営面まで細部にわたって配慮されていることだった。
今大会は賞金総額4億円、優勝賞金7200万円とツアー史上最高額を誇る特別な大会であり、規模という意味では他のトーナメントとは一線を画すのは事実だ。

それでも、他の大会もコースコンディションや整備の水準は大きく変わらないことを伝えると、「そうなんですね」とうなずき、こう続けた。
「日本の試合に出て帰国した韓国の選手たちは、コースコンディションや環境の良さについて本当によく話しています」
もちろん、これは韓国女子(KLPGA)ツアーにとって耳の痛い話なのかもしれない。
今大会では韓国ツアー通算8勝のパク・ヒョンギョンが、通算12アンダーで日本ツアー初優勝を果たした。日本ツアー出場はこれで4戦目。推薦出場ながら結果を残すあたりに、韓国選手の層の厚さを改めて感じさせられる。
パク・ヒョンギョンは、以前から日本ツアー参戦も視野に入れていたが、キャディーを務める元韓国ツアープロの父、パク・セス氏は「プロテストを受験して正会員になるというルートは現実的ではない」と話していた。つまり、優勝してツアー出場権を得る道を模索していたわけだが、今回の優勝によって、その思い描いていた道が早くも開けた。
その背景には、日本ツアーの「環境の良さ」もある。
「日本にいつも来るたびに思うのですが、コースの状態がとてもよく、グリーンのスピードも速い。日本選手の技術からも学ぶことが多いです」
パク・ヒョンギョンが口にした「環境」とは、単にコースがきれいという意味ではない。整備されたコース、速いグリーン、練習施設、そしてプレーしやすい大会運営まで含めた総合的な環境を指している。
日本ツアーに好印象を抱く選手は多い
さらに今大会では、推薦出場した韓国ツアー通算20勝のパク・ミンジも、最終日の後半に7バーディーのハーフ「29」と猛チャージ。通算9アンダーの5位タイでフィニッシュした。「29」で回ったのは「プロになって初めて」と笑顔を見せていた。
「これまで米ツアーや日本ツアーにスポットで出場してもトップ10はおろか20位前後。自分には海外は合っていないのかなと思ったけれど、今回の試合でそうではないことが分かって自信になりました」
今後、日本進出を考えているのか尋ねると、少し考えて「もちろん機会があれば、またこうして日本でプレーしたいと考えています」と短めに話していた。おそらく、韓国で20勝という大きな節目を迎えているだけに、いずれは日本挑戦を視野に入れていても決して不思議ではない。
さらに推薦出場した韓国ツアー通算3勝のコ・ジウォンも、通算7アンダーの9位タイでホールアウト。昨年、日本の1次プロテストを受験した経験もあり、「日本に対してはすごくいい印象があったんです。またこうして来られてうれしいです」と語っていた。
こうして日本ツアーに好印象を抱いて帰国する韓国選手は少なくない。
賞金額ではない「環境の良さ」
もちろん、プロテストに合格して正会員となり、日本ツアーに本格参戦しようと考える韓国選手は決して多くない。一方で、「いつか日本でプレーしてみたい」と感じる選手は、想像以上に多いのではないだろうか。
韓国女子ツアーも年々試合数が増え、賞金額も上昇を続けており、規模という点では日本ツアーと遜色はなくなりつつある。
それでも日本でプレーしたいと考える選手が一定数いるのは、やはりコース整備や大会運営、練習環境といった「プレーする環境」の魅力があるからだろう。
仮にパク・ヒョンギョンのような韓国ツアーの看板選手が海外へ流出することになれば、協会やスポンサー、ファンにとって歓迎できる話ではない。それでも、プロゴルファーである以上、より良い環境で自分の力を試したいと思うのはごく自然なことだ。
韓国記者が驚いた日本ツアーの環境は、一度大会を訪れただけで強く印象に残ったようだった。そして実際にプレーした韓国のトップ選手たちも、口をそろえてその魅力を語る。賞金や大会数だけでは測れない“環境力”こそ、日本女子ツアーが長年築き上げてきた大きな価値なのかもしれない。(千葉県袖ケ浦市/金明昱)
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