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「ホームランしてギャラリーに当てたらどうしよう…」倉林紅が“半イップス”だったバンカー乗り越え初優勝
倉林紅(くらばやし・こう)が史上最多7人によるプレーオフを制し、ツアー初優勝を果たした。決着を呼び込んだのは、長年苦手意識を抱えてきたバンカーショットだった。「半イップスみたいだった」と明かす苦悩を乗り越え、プレーオフで最高の一打を放った。
「ホームランしてもいいから緩むのだけはやめよう」
◆国内女子プロゴルフ
資生堂・JAL レディスオープン 7月2~5日 戸塚カントリー倶楽部 東コース(神奈川県) 6487ヤード・パー72
21歳のルーキー、倉林紅が通算12アンダーで並んだ史上最多7人によるプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。決着の伏線となったのは、プレーオフ1ホール目で見せたバンカーショットだった。
ティーショットを左へ曲げ、2打目は木に当たって手前バンカーへ。それでもピンまで約34ヤードの難しいショットを約80センチにつけ、パーセーブにつなげた。この一打で流れを引き寄せ、次のホールで唯一のバーディーを奪って栄冠をつかんだ。

実は、バンカーは長年の悩みだった。
「試合になるとホームランしてギャラリーさんに当てたらどうしようという恐怖心があって、逆に振れなくなってしまった」
高校3年からアマチュア時代にかけて難しいコンディションの試合を経験する中で苦手意識が芽生え、「半イップスみたいな感じ」でホームランが出ることもあったという。
克服するため、今年に入ってからはウエッジを試し、バンスの形状も何度も変更。今大会でも初日と2日目以降でウエッジを替えるなど、試行錯誤を続けていた。
プレーオフで再びバンカーに入った時も、一瞬不安が頭をよぎった。
「ホームランしたらどうしようと思った。でも、ホームランしてもいいから、絶対に緩むのだけはやめようと思った」
実はその朝、30ヤード前後のバンカーショットを納得のいく球が2球続くまで打ち続けていたという。キャディーから「朝練習した距離と似ている。あとは振り抜くだけ」と声を掛けられ、迷いなく振り切ることができた。
「ここまで来たら自信を持って振るしかない」
苦手と向き合い続けた時間があったからこそ、プレーオフの大一番で最高の一打を放つことができた。長年の恐怖心を乗り越えたバンカーショットが、ルーキーの初優勝を大きく引き寄せた。
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