菊地絵理香がプロキャディーの夫の前で4年ぶりの4勝目をゲット!
菊地絵理香が初日から最終日まで首位を守り、通算20アンダーで今季初優勝を手にした。4年ぶりツアー通算4勝目と久しぶりの勝利に笑顔があふれた。
4日間すべて60台で回り、ほぼボギーを打たない完璧なゴルフ。ボギーは2日目と3日目に1つずつで、猛追してくる西郷真央を振り切った。
「すべて60台で回れたというのはすごく評価できると思います。勝てた要因はパッティングが一番大きい」

菊地にとって今回の優勝がうれしいのは、2019年12月に結婚したプロキャディーの新岡隆三郎さんの前で勝てたこと。ただ、同じ最終組で、新岡氏が上田桃子のキャディーを務めており、多少の気まずさがあるのかと思ったが、そんなことは微塵もないという。
「いないもんだと思って回っていました(笑)。旦那さんは桃子さんの仕事を120%するのが務めなので、お互い何の感情もありません。本当に割り切って普段から仕事していて、気にされてもこっちは困りますし、私も気にしないという形でプレーしていました」
それでもきっちりと最後は夫婦で優勝杯を手に記念写真に納まった。仲睦まじい仲が目に浮かぶようだった。
今回、32歳での勝利に思うこと、感じることがたくさんあった。
「いつまでゴルフができるのかなとか、ある程度の年齢になるとそういうことが頭によぎると思います。調子も上がらなくなると悪い方に考えてしまったりもします。今回、こうして優勝して、『まだ若い子には負けない』という気持ちにはならないですけど、でも少し自信が出てきた部分もあります。
今までより自分が上手くなっているなと感じた部分もある。上手いと言われるよりも、選手は強いと言われる方が嬉しいと思います。強いプロゴルファーは私の憧れ。いつものように自滅するパターンを払拭したいなという気持ちがありました。ちょっとでも強くなったなとみんなに思ってもらえたら、そこは評価できると思います。もっともっと強くなりたい」
男女通じて日本ツアー史上最高額の優勝賞金5400万円を獲得し、賞金ランキングも6位に浮上。技術と経験、そしてメンタル面でも大きく成長した菊地。若い世代の台頭で、蚊帳の外に置かれがちのベテラン勢だが、そのまま消えていくのはまだ早い。